花曇りに花冷え
おまけに花の雨
・・・
でもやっと桜が咲きました
そして満開に
でもこのところ国立の桜は心なしか色褪せて見えます
大学通りの桜の樹々もだいぶ歳をとってきたようですね。
桜と言えば淡い紅色、でもこれを桃色とかピンクと表現するとなんだか色っぽいイメージを抱くのは我々古い世代だけでしょうか?
20年以上も前のことですが、当時の仕事仲間の外国人とピンク色のイメージ論争をしたことがありました(この話以前にも書いたかもしれませんが)
彼が言うには、pink には「健康」とか「若さ」とか「純粋」のイメージがある、と
はつらつとした若者の頬の色や赤ちゃんの肌の色から<ピンク=健康>は理解できますが<ピンク=純粋?>
日本人にとっては「純粋」と言えば何と言っても「白」のイメージですよね。
でも彼は「白」は安っぽい、品がない、学生の制服の靴下の色が白に統一されているのは奇妙に映る、とのたまいます。
では何色ならいいの?と尋ねると、純真な学生たちには「ピンク」が似合う、と
女学生にピンクの靴下?ちょっと想像しただけでも Oh my goodness
でも、今の多様性の時代ならそれも悪くないわね?となるのかもしれません
色に対する認識は国や社会や時代によってさまざま、歴史、文化、伝統などによっても左右されます。
こうした違いを知るだけでも言葉を学ぶ価値があるってものですね
ところで、「pink」という英語から派生して、
That organization is a little pink. と言えば「あの団体はちょっと左寄り」(左翼はredだから)
Pinks are blooming in the garden. と言えば「庭にナデシコの花が咲いている
Seeing pink elephants と言えば「お酒などで幻覚症状が見えること」
pinkeye と言えば結膜炎、
pink-collar workers と言えば「秘書や女性店員など女性向きの職業のこと」
(blue-collar workers=肉体労働者、 white-collar workers=事務労働者に対して)
*この場合のcollarは色のcolorではなく「襟」のこと
などの用法があります。
ちなみに日本語のピンク映画は英語では blue film と言うそうですね。
どうしてブルーかって
観たことがないからわかりませ~ん