梅雨は明けたかどうかもわからぬままの連日の猛暑
そんな中、昨今は、日本の夏の風物詩、浴衣姿の男女をよく見かけます
浴衣は summer kimono として外国人にも馴染みでしょうが、甚平はそうでもないようですね
先日あるクラスで、外国人講師から浴衣と甚平と作務衣の違いを尋ねられました
甚平は浴衣と違い、上下に分かれ、上は半袖、下は半ズボンスタイル
浴衣より更に casual style の summer kimonoでしょう。
少し前までは室内着だったと思うのですが、最近は外出着としても利用されています
summer home-wear style kimono for men とか
kind of Japanese pj’s (pajamas), the top is short jacket and the bottom is shorts とか
you can wear it at a firework show or bon dance festival など色々の説明が飛び交いました。
一方、作務衣は元々禅僧が家事や労働などをする時の衣服だったのが、昨今は僧侶に限らず職人や工芸家なども作業着として着ています
動きやすいように筒袖です
時期も夏に限らず一年中。だから
monk’s or artisan’s working clothes とか
kimono-style jacket and trousers とか
You can wear it all year around
It has tight sleeves. などの説明ができるでしょう
ところで、作務衣は読んで字のごとく作業着であることの察しがつきますが、甚平は何で甚平って呼ばれるのか不思議
甚平さんが着てたから?
甚平さんが発明したから?
実はそのどちらでもなく、その語源は陣羽織だったそうですね
陣羽織と言えば戦国時代に大将が鎧の上に身に着けた装飾的なカッコいいチョッキスタイルのもの、陣中で羽織るから陣羽織(waistcoat at the front)
元々は、室町時代に渡来したスペイン人やポルトガル人が着ていたのでそれを真似たものだそうです
それが甚兵衛羽織になり甚兵衛になり甚平になった
浴衣の方は入浴後の汗拭きが夏の着物に昇格したのに甚平はいったいどういう経緯で大将の晴れ着から薄くて軽い夏用の室内着に成り下がった
のでしょうねえ