上野の森美術館で「兵馬俑と古代中国」Terracotta Warriors and Ancient China)展を観てきました。

 

「秦漢文明の遺産」(Herittage from the Qin and Han Dynasty

との副題が付けられているように、展示品は秦の始皇帝の兵馬俑だけではありませんでした。

 

見学の順路は第一展示室で秦(紀元前221~206)以前、

 

第二展示室で秦以降の漢(紀元前206~)の時代の様々な出土品を観た後、

 

第三展示室で今回のメイン展示品である秦の始皇帝の埋葬品の兵馬俑を観る、という構成グッド!グッド!

 

第一室、第二室の展示品は(俑とは人間や動物をかたどって作った木製、土製、金属製の人形(ひとがた)のこと)、酒器、食器、刀,槍、木簡等ですが、どれも小ぶりのもの男の子女の子

 

ところが第三室の秦の始皇帝の副葬品である兵馬俑は人も馬も等身大、或はそれより大きいもの(180cmから190cm)です馬馬

 

 

総数30数体でしたが暗い照明の中に並べられた兵士達はいずれも顔だちも違えば服装も違い、その勇壮な佇まいに圧倒されました目メラメラ目

  

 

実際に始皇帝陵で発掘された兵馬俑は約8000体あるそうですが、想像しただけでも気が遠くなりそうですうずまき

 

始皇帝時代の兵馬俑は謎だらけはてなマークはてなマークはてなマーク

 

それまでは家臣などが殉葬されていた、その後殉葬は非人道的だとされ兵や馬の小さな俑が造られ埋葬されるようになった、それが何故始皇帝の時だけ等身大のものになったのか?

 

しかも始皇帝以降漢の時代になると、また小さな俑に戻ってしまったのは何故か?

 

またそれぞれの個体が何故どれも違うのか、兵士の身分や階級は、鎧を着けた兵士もいれば着けていない兵士もいるのは何故か?

 

色が付けられていたがどんな色だったのかアート

 

どういう方法でこんなに大きな陶製品を作ったのか?などなど

 

いずれ解明されていくのでしょうが非常に壊れやすい出土品ばかり、謎を解く前に壊れてしまわなければいいけど・・・叫び叫び