秋たけなわコスモスコスモスコスモスといいたいところですが、9月末になっても未だ秋らしい日に巡り合えませんでしたネ。

 

残暑が厳かったり、長雨が続きうすら寒かったり、台風に襲われたり台風台風台風

 

そんな中、銀座で開かれた二つの小さな美術展に出かけましたアート

 

一つはその名も「小さな藤田嗣治展」

 

 

 

東京都の美術館では「没後50年藤田嗣治展」が開催中ですが、こちらは<いづみ画廊>主催によるものです。

 

いづみ画廊は名古屋にある画廊で、私の中学時代の同期生が経営しています。

 

父上が始めた画廊を引き継いではや50年が経過したそうで、昨年はその記念展が銀座と名古屋で開催されました。

 

その折には主に日本画家の作品展、堀文子さんや松尾敏夫の作品が展示されていましたが、今年は藤田嗣治の小品が展示されていました。

 

それらは嗣治がきみよさんのために描き遺したもの(副題にPour Kimiyoとあります)で、晩年に住んだパリの郊外の家に飾られていたそうです。

 

お馴染みの少し目がつり上がった少女やマダムのハガキサイズの絵、画布ではなく段ボールに下地を塗り面相筆で実に細やかに描かれています。

 

額もFujitaの手作り。

 

他にも猫の戯画(caricature)やスケッチ猫、ガラス絵や庭の花の絵などもありチューリップ、どれも小さいけれど大作と遜色なく、見応えがありました。

 

東京展はもう終わってしまいましたが、同じ作品展が名古屋のいづみ画廊で10月1日から14日まで開かれます

 

名古屋方面の方で興味のある方はこちらのアドレスをご参考に。

 

http://idumi-garo.com

 

 

もう一つは「藤城清治、光と影の生きる喜び展」

 

テレビや絵本や暮らしの手帳などで人気の影絵(shilhouette)ですが、原画を観たのは初めてです。

 

何となく子供向けとの印象で今まで敬遠していたのですが、驚きました。

 

色彩のセンス、幻想的なデザインと構図、テーマの取り上げ方、溢れんばかりの表現欲、何と言っても繊細な技術の確かさ・・・

 

七色の千羽鶴が虹のように飛ぶ原爆ドーム

 

 

 

陸前高田の一本松の上で灯をかざす小人たち、

 

 

 

熊本地震で被害を受けた熊本城とクレーン車

 

 

他にも、福島の原子力発電跡地に蘇った生物、加えて宮崎空港を飾るステンドグラスの下絵や日本神話の大作など、

 

いわば戦争や自然災害や人間の愚かさや失敗などを乗り越え生き継いできた日本人の生命力への賛歌・・・

 

 

まさか94歳の方の作品とは信じ難いです!!

 

ただただ圧倒されました。

 

こちらは銀座教文館9階ホールで1010日(水)までです。

 

夢と希望、元気をもらいたい方はどうぞラブラブ虹キラキラ音譜