5月と言えば薔薇なのに今年はベランダの薔薇が一輪も花を付けず、悲しい限りです
その代わりというか、ここ数年ご無沙汰だったアマリリスが珍しく花を咲かせました
見事な赤い大輪が二輪です。
アマリリス(Amaryllis)はヒガンバナ科ヒッペアストルム属(Hippeastrum)の総称で多年草。
実は分類研究が進んで元はアマリリス属だったけど、今はヒッペアストルム属、それなのに未だ旧姓(maiden name)を名乗っている?と専門家からは睨まれているようです
南アフリカを原産とするAmaryllis belladonnaというのが本物のアマリリス。
何が違うかというと、そちらは彼岸花のように開花時に花と茎だけで地上に葉が出ないそうです。
ところがアマリリス属とヒッペアストルム属は属が違うと分類された後ももう既に旧アマリリスはアマリリスという名で通用していたので今更変えられない?
そこで、本物のアマリリスはホンアマリリスと和名をつけて区別することにした、というややこしい話しです(ウィキぺディアなどより)
人間社会でもありますよね、結婚して三浦百恵になったのに未だに山口百恵と呼ばれている・・・みたいな?
(すみません、くにたちの有名人と言えば百恵さんなので)
アマリリスが日本に輸入された江戸時代にはキンサンジコとかジャガタラスイセンなど呼ばれていたそうです。
ジャガタラスイセンにしておけばこんな混乱は生まれなかったでしょうね
ところでアマリリスと言えば昔、学校で習った「アマリリス」の歌を思い出します。
<♬みんなで聞こう、たのしいオルゴールを、ラリラリラリラ、しらべはアマリリス♬>
ソラソドソラソ、ララソラソファミレミード・・・とメロディーも浮かびます
この歌はなんでもフランス民謡とか。
元歌のフランス語歌詞ではアマリリスを女性に喩えて【薔薇も百合も叶わない、君は美しいアマリリスよ】というように花の美しさを讃えているそうです。
薔薇は咲かなかったけど薔薇より美しいアマリリスが咲いたんだからしょうがないか!
なあんて・・・負け惜しみの境地ですね(It’s a case of sour grapes!)