ルーブル展だのオルセー展だの、奈良の正倉院展だの琳派だの、最近はちょっと大きな美術展は鑑賞するまでに長蛇の列だそうで、1時間も待たされたなどと聞くだけでつい足が遠のきます![]()
先日、一度訪れてみたいと思っていたホキ美術館に行ってきました![]()
こちらはプライベートコレクションの常設美術館なのでゆっくり鑑賞できました![]()
但し、遠い。中央線で国立から東京へ、総武線に乗り換えて千葉へ、外房線に乗り換えて土気、そして駅からバスで美術館前、と慣れない乗り換えで結局2時間超かかりましたが![]()
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外房線の車窓からは鄙びた田園風景も楽しめてちょっとした小旅行気分でしたね![]()
奈良の正倉院展よりは近かった、なんて負け惜しみ?を言いつつ、モダンな建物を外観から鑑賞![]()
まるで宙に浮いたような細長い建物です
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美術館の内部も実にユニーク。架けられているのは写実絵画のみです。
創設者の保木氏は医療用キットの会社のオーナーでお金持ち![]()
以前は海外の絵画を収集していたのが、森本草介の写実画に出会い、以来日本の隠れた写実画家の発掘に貢献し、遂にはこの写実画専門美術館を造るに至ったそうです。
その所蔵数50作家、350作品とか
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地上一階地下二階の縦長の建物内部は9室に分かれ、森本草介さんを始め島村信之、原雅幸、野田弘志などの人物画、風景画、静物画などが飾られていました。
館内の照明は全てLEDでこんな感じ
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(撮影は禁止、室外から撮ったのでボケています)
床には足に優しいゴム素材が用いられ、疲れたらレストランやカフェにも出入り自由です![]()
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髪の毛一本、かぐわしい柔肌、瞳に映る光、透き通る布、レースの網目、ロブスターの殻の突起、揺れる水面、風に散る雲などが精緻を極めて描かれ、写真かと見紛うほど
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かといって写真の冷たさはなく、ほのかな温かみが伝わってきます
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見えるものは全て画き尽くされ、見えないものまでが見えるような気がしてきます
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中でも目を引いたのはエディンバラ在住という原雅幸さんのイギリスの風景画でした。
タイトル「クリストファロビンの聲」という絵では鬱蒼とした樹々に覆われた森への小路が描かれ、観る者をロビンを探して森の奥へといざなうがごとき作品でした
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(注:クリストファロビンはくまのプーさんの親友の男の子
)
美術館を出れば、道を隔てて千葉県立「昭和の森」![]()
があります。
こちらは広々とした明るい森で、秋の青空と木々を渡る風が美術鑑賞に疲れた目と頭を癒してくれました。


