ワーズワースさんは80年の生涯の間に
いったい幾つの詩を書いたのでしょうね![]()
しかもどの詩も長くて、難解の物が多くて降参です![]()
このコーナーで最後に紹介するのは、短くて分かり易い
私好みの詩です![]()
My heart leaps up when I behold
A rainbow in the sky.
So was it when my life began;
So is it now I am a man;
So be it when I grow old,
Or let me die!
The Child is father of the Man;
And I could wish my days to be
Bound each to each by natural piety.
私の心は躍る、空にかかる虹を見る時
幼い頃がそうだった
大人になった今もそうだ
老いてもそうありたい
じゃなきゃ死んだ方がましだ
子供は大人への礎だ 願わくば
私の日常が日々敬虔なる自然と結ばれていますように!
ここで、The Child is father of the Man
というフレーズに注目して下さい![]()
読んだまま素直に訳せば「子供は大人の父親だ」なのでしょうが、
問題はfatherという言葉。
a fatherでもなければthe fatherでもなく、
無冠詞で使われています
(英語では、こういうところに冠詞の大切さが出てきます)
辞書を引くと、無冠詞で用いる時は「始まり」とか「起源」
の意味になると書いてあります。
つまり「子供は大人の源」という意味、
しかも日本語の「三つ子の魂百まで」という諺に当て嵌る
超有名なフレーズのようです![]()
この詩自体は1802年に作られていてその時彼は32歳。
そして、この詩の主題<幼年期への回帰![]()
>は
その後ますます彼の中で大きく育っていき、
これまでに紹介した詩へと発展していったようです。
それにしても、私たちおじさんおばさんが
穢れのない純な頃の精神の大切さを説くならばわかりますが、
30代の若者がねえ・・・![]()
我が身を鑑みれば30代は子育てに夢中の頃、
幼い日々を振り返るゆとりなどとてもなかったです。
さすが器が違いますね、ワーズワースさん![]()