むか~し、むかし、新橋の烏森神社のそばにあった、某一杯飲み屋のおばちゃんに気に入られて、一見さんお断りだったんだけど、「あんたは、来てもいいよ」と言われ、通っていたことがあったのよね。
そこで出てくるのは、おばちゃんの作る、玉子焼きとか、鰯の焼いたのとか、スーパーで買ってきたんでしょ?みたいな赤身の刺身とかだったんだけど、一つだけ飛びぬけて美味なるものが。
それが、いかとんびだったんだけど、知り合いに分けてもらった時だけあるという幻の一品。
いかとんびは、干した物をよく売っているけれど、ここで食べていたような物は、売っていないのが普通。半生なんですよ。それを焼いて出してくれてた。
今日は、某デパートの催事場で干したいかとんびを売っていて、それを眺めていたら、売り場のおばちゃんが、「これもあるよ」と隠していた、半生っぽい、いかとんびさんを出してくれました。即、買う!
喜び勇んで帰ってよくよく見たら、一度ボイルしてあるの。なんだ、がっくり。焼いたら、普通のイカのゲソっぽくなってしまった。あ~あ。せっかく、いい白ワインだしたのにぃ。