10月からは音楽の歴史「音楽史」をお伝えしていきます。
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前回は古代ローマから中世についてお話をしました。
今日はグレゴリオ聖歌についてお話します。
その前にまずは初期のキリスト教音楽についてお話します。
キリスト教はローマ帝国の隆盛期に起こりました。
この宗教は非常に音楽を重んじたのですが、それは今でもわかる様に、行事やお祈りの数だけ音楽がある程、讃美歌は重要だとされています。
身近な所だと、教会の結婚式やキリスト教系の学校などでしょうか。
タイタニックの映画をご覧になった方は覚えているかもしれませんが、食堂で歌っているあの曲や弦カルテットが弾いている曲も讃美歌なのです。
さて話が逸れましたが、最初は単旋律の声楽で、伴奏も和声もなく、歌詞はラテンで宗教的な音楽であり、旋律は独特のリズムをもっていました。
これらはユダヤ、ギリシアの音楽が元になっています。
この単音聖歌は4世紀から5世紀にかけて形を整えられて、それに尽力したのがミラノの司教である「聖アンブロジウス」(333-397)で『アンブロジウス聖歌』としてい知られています。
と言いながら僕自身はこの知識がありませんでした。
ここからが今日の本題で、僕もこの辺りは知っていましたが、「グレゴリオ聖歌」です。
単音聖歌の頂点となるのが「グレゴリオ聖歌」でローマ法王「グレゴリウス一世」が制定、7世紀ごろから盛んになり、現在でもカトリック教会で歌われています。
グレゴリオ聖歌には色々ありますが、ミサ(カトリック教会の最も重要な儀式)に使われる聖歌と、日々の祈りの儀式に使われる聖歌が重要となっています。
ミサの聖歌が完全な形に整えられたのは、11世紀になってからです。
これは現代の楽譜に記されたものですが、独特な楽譜に書かれ、特にその調子とリズムは独特で単純であるが、その中になだらかさと荘厳、厳粛さのある宗教的な美しいメロディーであるとあります。
宗教的な美しいメロディーというのはそもそもどう言うものなのかと思いますが、今日は放送の中でグレゴリオ聖歌の一つをおかけしてますので、ぜひグレゴリオ聖歌の世界に触れてみて下さい。
現在の長音階、短音階の様に、判別する事は難しく、また終止がどこなのか、現代の音楽とはまた違う独特さがあります。
これを「グレゴリオ八旋法」といいます。
さて、グレゴリオ聖歌いかがでしたでしょうか?
心が洗われる様な音楽でしたね。
次回は楽譜の元になっている、文字楽譜についてお話します!