寒いですねー(>_<)

 

昨日、私は今年初のボランティアガイド。

お正月イベントをやっていたんですが

海風が強くて寒く

庭園散策にはちょっと不向き。

でも物好きの(失礼!!笑)参加者さん

7名いらっしゃいました。

有難うございましたラブラブ

 

この時期はこんなことをお話しながら、

お庭を周ります。

まずは雪吊りについて・・・

 

雪吊りとは

雪の重みで木の枝が折れないよう

木の枝を縄で吊る技法のこと。

雪の多い地方に多く見られ

金沢の兼六園のものが有名ですが

11月に入ると

都内でも見かけるようになります。

 

椿山荘にて
 

雪吊りにも

「北部式」「南部式」「兼六園式」

の3種類あり

旧芝離宮恩賜庭園では、

そのすべてを見ることができます。

 

見分け方のポイントは

裾まわりと頂部の飾り。

 

こちらが「北部式」。

降ろしてきた吊り縄を

裾で丸い竹輪に縛ります。

頂部の飾りはボサボサ頭。

 

「南部式」。

「北部式」の丸い竹輪の代わりに

裾でシュロ縄に縛ります。

頂部の飾りはモップ笑

 

こちらが本家「兼六園式」。

吊り縄を直接枝に縛ります。

頂部の飾りは、キリリと結んで。

 

近くで見るとこんな感じ。

 

実用目的の

兼六園式とは異なり、

北部式と南部式は装飾目的 目

木の葉が散り、花も少ない冬の庭園に

華やかさを出すために

東京都建設局の

旧北部・旧南部公園緑地事務所が

兼六園式から独自に派生

させたものだそうです。

なんだぁ、そういうことー笑

 


数年前の旧芝離宮恩賜庭園での

雪吊り実演。

日本の伝統的な造園技術を

間近で見ることができます。

 

都内で雪吊りを見かけたら、

上下を見て、

どの様式か確認してみるのも

面白いかも照れ

 

六義園にて


旧芝離宮恩賜庭園については

こちらの記事「江戸時代: 大名庭園」

でも説明しています。

https://ameblo.jp/meg-takahashi/entry-12340004109.html

  

●旧芝離宮恩賜庭園へのアクセス

JR山手線・京浜東北線「浜松町」

下車 北口徒歩1分


都営地下鉄大江戸線または

都営地下鉄浅草線「大門」下車

徒歩3分


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見方がわかれば、お庭はもっと楽しい!

四季を味わい、日本の心を伝える

庭園ソムリエ

Meg(メグ)