音楽は、魂の誠実さそのもの


12月29日は、20世紀を代表するチェリスト

パブロ・カザルス(1876–1973)の誕生日です。


カザルスは、ただの名演奏家ではありません。

音楽を「生き方」そのものとして体現した人でした。





🎻 バッハを“蘇らせた”人



若き日のカザルスは、当時「練習曲のような存在」と見なされていた

**バッハ《無伴奏チェロ組曲》**に深く心を打たれます。


そこから彼は、

毎日欠かさず40年以上、この作品を練習し続けたと言われています。


結果として、

今日私たちが当たり前のように聴いている

「音楽としての無伴奏チェロ組曲」は、

カザルスの解釈と情熱によって世界に認められたものなのです。





🌍 音楽家である前に、人として誠実であること



スペイン内戦後、独裁政権に抗議し、

カザルスは祖国スペインに戻ることを拒否します。


そしてこう語りました。


「音楽家である前に、人間であれ」


彼にとって音楽は、

名声や成功のための手段ではなく、

平和と人間の尊厳を守るための行為でした。


90歳を超えても演奏を続け、

国連で平和を願う演奏を行った姿は、

今なお多くの音楽家・教育者・指導者の心を打ち続けています。










🌱 カザルスが私たちに残したメッセージ



カザルスの生き方は、こんな問いを私たちに投げかけます。


  • 上手くなるためだけに、音楽をやっていないだろうか
  • 評価されるために、自分の音を犠牲にしていないだろうか
  • 音楽を通して、何を世界に手渡したいのか



音楽は技術ではなく、在り方である。

カザルスは、そのことを一生をかけて示しました。





🎶 誕生日の今日は、ぜひ



今日はぜひ、

バッハ《無伴奏チェロ組曲》を一曲、静かに聴いてみてください。


音の奥にある

誠実さ・祈り・人間への信頼に、

そっと耳を澄ませてみてください。


それはきっと、

あなた自身の人生の音色にも、

静かに共鳴してくれるはずです。