こんにちは
またまたフランスは深夜の更新になってしまいました。。
本当は、夜早く寝て、朝早く起きた方が身体のためには良いのでしょうけれども・・・
よし
明日からはそうできるように頑張ります
うん、きっと頑張り・・ます
⋆。˚✩*◌⋆。˚✩*◌⋆。˚✩*◌⋆
さて、今日は前々回の妊婦健診記録の続きです
日本とは仕組みが違いすぎて、まだまだ慣れず、
なかなかひとすじ縄にはいかないフランスでの妊婦健診。
カルチャーショックも悔しさも、いろいろありますが、
なるべく笑いと自分の学びに替えて、お送りしております笑
前々回記事のエコー検査を超音波専門医のところで受けた翌日は、
かかりつけの産婦人科D先生のところへ。
この日の健診は、エコーの検査の予約の数日以内に受けないといけないとのことだったので、
エコーの予約が取れた後すぐにD先生にお電話し、予約を抑えておりました。
1回の妊婦健診で複数の医療機関をハシゴするので、
なるべく間が開かないように、ほぼ連日の診察となるので、結構時間的な制約も大きいです
いったい仕事がある妊婦さんはどうしているのでしょう
フランス人て、日本人よりも個人的な用事でしょっちゅう仕事を休むと聞きますが
(日々フランス人と仕事をしている夫談)
妊婦さんも、別に遠慮することなく、健診のために早退したりできるのかしら。。。
私は、1人目の妊娠時に健診のために半休とるのでさえ、かなり肩身がせまい思いをしたので、
もしそうだとしたらとても羨ましいです
そんなことを思いつつ、またまたベビーカーを押し、バスに乗り、D先生の産婦人科を受診しましたが、
この日の診察は拍子抜けするほど、あっさりしたものでした
前日に受けてきたエコーの診断の確認と、
体重を測ったくらい
内診なども特になし。
えーーーこれだけ
あと、「血液検査は受けてきた?」と先生が聞くので、
「え!?まだ受けていませんけど・・・前回の話だと、エコー→産婦人科→血液検査の順番ではなかったですか?」
と確認したところ、
「あ、そうだっけー、でも血液検査のordonnance(紹介状 ※薬の場合は処方箋の意味でも使われます)は、もう出してましたよね?」
とおっしゃるので、確認すると、一応既にいただいてはいる。。。
今回の血液検査は、
①母体の感染症や各種抗体があるかの確認と
②ダウン症の確率の検査
の2つの内容なのですが、
でも、ダウン症の血液検査はエコーの後という話だったので、
まだ血液検査は何も受けていなかったのです。
なんだかややこしいなぁと思いつつも、
血液検査のラボへの紹介状を再発行していただき、
この日はダウン症の血液検査の同意書にサインし、控えをもらい、帰りました。
この血液検査のややこしさが、1週間後に更なるめんどくさーーい事態を招くのです・・・
その話はまた追って・・・
(あぁ・・・2回目の妊婦健診が果てしなく長くて、なかなか書き終わらなそうな予感です)
*◌⋆。˚✩*◌⋆。˚✩*◌⋆。˚✩*◌⋆
その翌日。
妊婦健診のための受診は連続3日目です
今度は血液検査のラボへと行ってまいりました
もちろんまたまたベビーカーを押して。
ぐずる桜ちゃんのご機嫌を、日本から送ってもらったシールブック(神アイテム)でとり。。
仕組みをちょっとだけご説明しますと、
フランスでは、血液検査は町にいくつかあるラボ(laboratoire d’analyses médicale+町の名前で検索するとヒットします)で行います。
そこから血液が研究機関に送られ、検査結果は1〜2週間で担当医師のところへ届くという仕組み。
よって・・・
なんとなんと、お医者様は採血をほぼ全くしないのですよ
(※ご自身で採血される先生も中にはいらっしゃるかもしれません)
ここにも、餅は餅屋。
血液検査は専門のラボ。
というフランスの分業制の仕組みがあります
もちろんこれは医療だけではなく、
区役所などの行政から、工事や修理、配達の業者まで、全てにおいて分業制で成り立つフランス社会。
これはもう中世から続く文化なので、いっぱしの外国人が「不便だー不便だー」と文句を言っても仕方がないところ。
ですが、多くの日本人にとってはこの仕組みは非常に慣れず、
「たらい回し」されているような感覚を受けてかなりストレスがたまるのですよね・・
そしてこのストレスは何十年もフランスに住んでいてもなくならないのよ、と先日ベテラン日本人マダムが仰っていました
・・・おっと、話がズレてしまいました
そんな仕組みで専門機関に出向いて受けなければならない、フランスでの血液検査ですが、
私の今回の場合は、D先生曰く、我が家から行きやすい大きな病院内のラボでもおそらく受けられるだろうとのことだったので、
今回は町のラボではなく、病院のラボに行くことにしました。
この病院は公立病院で産科があり、D先生が所属しておられますので、私もこちらで出産する予定。
なので、ちょっぴり下見もかねた心持ちで血液検査に行ってきました
病院内は、かなり広く、綺麗で明るい雰囲気だったので安心しました
早速院内の血液検査のラボに行くと、
まずは会計窓口(Caisse)で名前の登録をし、受診票をつくる必要があるとのこと。
なので、今度は会計窓口へ行き、番号札をとり、
20分くらい順番を待ち、窓口へ。
窓口のお兄さんには「予約はしていますか?予約が必要ですよ」と聞かれましたが、
「いえ、予約はしていませんけど。主治医から血液検査のラボには予約はいらないと聞いているので、受けられるはずです」
と強気で言うと、「OK〜」とのこと。
まったく!みんなで言うことが違う
しかしこれも、いつものこと〜涙
言ったもの勝ちなのだということ、つくづく学んでいる私です
無事に登録ができ、受診票のような書類を手にできたので、
いざ、再び血液検査ラボへ
そこには、すでに5人ほど待っている人が。。。
待合室の椅子に座って、桜ちゃんのご機嫌を取りながら待っていたのですが、
ここはフランス。
バス停しかり、駅のホームしかり、病院もまた例外ではなく、
順番に並ぶという文化はありません
= 私の後から来た人が、ふつうに順番抜かして検査室へ入って行くではないですか
いやいや、次、私だし
今待ってる人の中で、私が1番早く来たのですけれどもー
もはやここで負けたら一生順番が回ってこない
負けてなるものかーー
と気合をいれ、もやはベビーカーで検査室のドアの前をほぼ塞いで陣取りました。笑
その甲斐あって、次でようやく検査室へ
「ボンジュールこの血液検査(prise de sang)を受けたいのですがお願いします。」
と先生からの紹介状を渡しました
ふう・・・やっとここまでたどり着いた・・・
さあ、どうぞどうぞ、必要なだけ血をとってくださいな
と意気込む私にいくつか質問が投げかけられます。
その中でひっかかったのが、
「あなた、アジャンですか??」
・・・ん???あじゃん??
知らない単語で、しかも重要そうな気配がしたので聞き返すと、
今度は「朝ごはんは食べましたか?」と聞いてこられますので、
「ええ、バッチリ食べてきました」と答える私。
次の瞬間、衝撃の一言が。。。
「では、今日はこの検査は受けられませんね。」
・・・はい
えーーーと、、どういうことでしょうか。。。
聞くと、どうもこの検査は12時間絶食しないと受けられない検査内容だとのこと。
そんなこと、D先生は一言も言ってなかったよーー
ああ、朝ごはん食べたなんて、正直に言わなければよかった・・・と一瞬後悔しましたが、
それで正しい結果がでなくて困るのも自分。
ここは仕方ない。
大人しく翌日に出直すことにしました
ああ、なぜ疑いもせず朝ごはんを食べてしまったのか。。。
というわけで、妊婦健診3日目は、何もできずに、すごすごと病院を後にしました
ためいき。。。
でもこのままではなんとも悔しくて、
パン屋さんでクロワッサンとケーキを買って帰り、ランチにしました
(危険な発想)
ちなみに、謎の単語「アジャン」の正体ですが、
帰ってすぐに調べたところ、
à jeûne= 絶食
だったことがすぐにわかりました
大学時代4年間+1年の留学でフランス語を専門でやっていた私ですが、
テストに出ないけれども、生きていく中で超重要な単語は、限りなくあるなぁと改めて感じます。
そして、こうして痛い思い、悔しい思いして覚えた単語って、死ぬまで忘れない。
メモしなくたって、脳みそに刻み込まれて忘れません。
いや忘れてなるものかーーー
そしてまた、次回の血液検査からは、必ず先生に自分から「絶食は必要ですか?」と確認することを心に誓いました
もう!転んでも、タダでは起きないんだから
かあちゃん、もっともっと強くなるよー
さて、その日は夜から絶食し、翌日の朝イチで出直したラボではまたまた酷い目にあうのですが(笑)
続きは次回にいたします
今日も長くなってしまいましたが、お読みいただきありがとうございました
meg