Netflixで配信されたKylie Minogue(カイリー・ミノーグ)のドキュメンタリー全3話を見終えた。
もともとミュージシャンとして好きで、音楽だけでなくファッションやステージの世界観もずっと気になっていた存在だったけれど、若い頃にあれほど批判やプレッシャーの中で、自分らしさを探して追い込まれていたとは知らなかった。
特に印象的だったのは、「Spinning Around」の時代。
ちょうど私はその頃ヨーロッパを旅していて、街中で彼女の曲(MV)が流れていた。
あの頃のKylieは本当に圧倒的な人気だった。
でも今回ドキュメンタリーを見て、その時期の彼女は、ただ“売れていた”のではなく、自分自身の表現とようやく一致した瞬間だったのだと知った。
まさに「これが私 (This is ME!)」
そんな迷いのなさが、音楽やビジュアル、ステージから溢れていた。
人って、自分らしさと一致した時、こんなにもパワフルになるんだと改めて感じた。
それは今の自分にもどこか重ねてしまう。。。
会社員としての生き方から離れ、表現することを中心に生き始めている今、ようやく“素の自分”を生き始めている感覚がある。
もちろん、自分らしさなんて簡単に完成するものではなくて、一生問い続けるものなのかもしれない。
でも、それでも、自分の感覚を信じて生きる瞬間には、確かに強いエネルギーが宿るのだと思う。
そして、Kylieが乳がんを公表したニュースを聞いた時、とても心配していた。
けれど、今みたいにSNSとかから情報が多く入ってくる時代ではなく、彼女がどんな状況だったのか深く知る機会はなかった。
今回ドキュメンタリーを見て、その裏側にあった苦悩や不安、生きることへの向き合い方を知り、胸がいっぱいになった。
そしてコロナの頃に、まさかの私自身も乳がんが見つかり、治療していた頃を思い出した。
当時、人生とは、病気を患った意味とは、を考えていたように思う。
だから今も、闘病中に書いていたブログの記事は消さずに残しておこうとこのドキュメンタリーみて思ったな。
だって自分の人生の一部だから。
そして、闘病によって出演キャンセルとなっていたグラストンベリーのステージに、後年ようやく立った場面。あそこは本当に感動した。
まるで映画『Bohemian Rhapsody』を見ているようなストーリー展開の高揚感があった。
人生の伏線が、時間をかけて回収されていくような感覚。
さらに、おまけのように語られた「がんの再発」。
それでも彼女は、人生は全て思い通りにはならない、というようなことを穏やかに語っていた(と思う)。
でも、その言葉から感じたのは“諦め”ではなく、良い・悪いという単純な二極でもなく、
限りある人生の中で、自分らしく生きる瞬間そのものが、とても尊いものなのだということを言わんとしているのかな。
ほんと、どんな人も「自分らしさ」を生を通して触れようとしているんだな。
すごく「命を燃やしたい」って震えが起きる、そんなドキュメンタリーだったのでブログに記しておこう!

