「あー、ここだここだ」
テーブルに囲まれた内側に入った後、美咲さんはそう言いながらそこを指差した。
「ここだここだ、じゃないっての。遅かったじゃない」
「時間内だから遅くはないって」
そこには、ポニーテールの女性が椅子に座っていて、こっちを見るなり美咲さんにそう言った。それに美咲さんがそう言い返し、
「で、本は?」
「一応、届いてる分はここにあるから、あとは並べるだけ」
「箱開けて、並べてほしかったなー」
「あんたがコピー本作ってくるって言うから、どこにそれを置くかいちいち考えるのめんどかったからやりたくない」
そんな会話を私はどうしたものかと思いながら見ていた。