俺は顔に残る傷
お前は心から嘲笑

俺は罵倒のシャワー
お前は晒され幸悦

俺は流れの止まらない金
お前は更にマイナスへダイブ

俺は浮気・裏切りの繰り返し
お前は何より騙す偽善心


お前を引き摺り回している
俺を騙す無駄な繰り返し
カオスの中心の快楽が
自己破滅願望

死ぬ事で楽になれると
生存にしがみついている
楽園での永遠の命が
自己破滅願望

俺はお前を擦り減らす
自己破滅願望




俺は失った小指
お前は残像の指先

俺は間違えた未来
お前は無謀を知らない挑戦

俺は隠したがる性癖
お前は暴かれたい羞恥心

俺は全てに突き刺す殺意
お前は殺されたいと願う殺意


何度も俺を殺そうとして
何度もお前自身を突き刺す
止めようとしない自傷行為
自己破滅願望

吐き気がするほど俺を憎む
お前が愛する一つだけの俺
全て委ねて共に死に急ぐ
自己破滅願望

俺もお前も出口は同じ
自己破滅願望


そうさ
出口は同じだ


愛する者を奪った俺に
惹かれてしまうお前を見つめる
カオスの中心の快楽が
自己破滅願望

傷口に口を付け
その傷口に牙を立てる
生産と破壊を繰り返す
自己破滅願望

そうさ
出口は同じだ

そうさ
出口は俺だ
君の横顔に少年は見とれていた
温度を感じさせない透明な肌に触れたかった

欲望のままに
命の反応を知りたかった


少年は息をのみ呼吸を殺した
君の肌まであと数センチ
自分の限界よりも

欲望の強さよ
青春の儚さよ

自分以外の命が知りたくて
異性の鼓動を調べたくて

君の胸を切り裂いた


生ぬるい血液の海に横たわる少年
その目には恍惚が宿る

まだ脈を打ち続ける暴かれた胸に口づけながら
一言だけ、呟いた


「きれいだね」



少年は君を愛していた
誰よりも強く 心から君を愛していた

心臓の管を己の首に結び
まるで鼓動を溶け合わせるかのよう

完全に君と一つだった


生ぬるい愛情の波を掻き分けた少年
その顔は自信で溢れる

白一色になった君を頭から纏いながら
一言だけ、呟いた


「きれいだね」



少年は君の横顔を愛していた
そして
血液を
心臓を
骨を
全て
心から愛していた
見てみたい次の景色
柔らかい風に誘われ
戯言残す己を笑い
忘れようと試みる

圏外の記憶
自己満足で消す

七色の架け橋に
冷たい霧がかかる
想像の遊び場は
脊髄を満たす沢だ

だいぶ良くなった
残骸を拭い去った
戒めの時は終った
愚か者の叫び声は
寂しさに消える声は
無邪気な風が掻き消した

無理に強いた謀に
楽園まで巻き込んで
か弱い君を死なせてしまった
妄りな想いで死なせてしまった
春爛漫と海の中に
君を死なせてしまった



もう嫌で
両手を伏せます
愚か者の叫び声は
海原で戦慄く
楽器のような
祈りのような

君を死なせてしまった
過去の俺を殺してしまった