◆第70回安田記念・G1

(6月7日、東京競馬場・芝1600メートル=稍重)  

 

 G1馬10頭が参戦した豪華メンバーのマイル王者決定戦は、

池添謙一騎手が手綱を執った

3番人気のグランアレグリア

(牝4歳、美浦・藤沢和雄厩舎、父ディープインパクト)が

G1・2勝目を飾った。

中団追走から直線で早めに抜け出すと、

後続に2馬身半差をつける完勝だった。

勝ち時計は1分31秒6。(スポーツ報知)

 

  2着は、

単勝1・3倍に支持された

1番人気のアーモンドアイクリストフ・ルメール騎手)。

さらに半馬身差の3着には、

2番人気のインディチャンプ(福永祐一騎手)が続いた。

 

 

 池添謙一騎手(グランアレグリア=1着)

「一言で言えば、『うれしい』の一言。

安田記念は一度も勝ったことがなかったし、

その中で勝てたことはうれしく思っています。

グランアレグリアとスタッフに感謝したい。

(距離は)使い慣れているマイルですし、

まずはリズムよく走らせていって、

その中で考えようと思っていた。

道中もうまく追走してくれていたし、すべてがうまくいった。

(追い出すのは)もう少し我慢してからでいいかなと

思っていたけど、外から1頭来たので、

馬が気分のいいときにいった方がいいかなと思った。

気を損ねないように気を付けて動いていった。

いい脚を使うのは前走の高松宮記念でも感じていた。

いい形でまわってきたので、いい形で伸びてくれれば

(距離は)持つんじゃないかと思っていた。

でも、後ろから来る馬もいるので、最後まで気を緩めなかった。

最後までグランアレグリアが頑張ってくれました。

アーモンドアイは日本で一番強い馬だと思っている。

それプラス、素晴らしいメンバーがそろっていた。

グランアレグリアのキャリアで価値が上がったんじゃ。

その手伝いをできてうれしく思います。

高松宮記念の時より、返し馬の感じがすごくよかった。

素晴らしい出来だった。

G1を勝って帰ってきて、

お客さんがいないのはさみしいなと感じました。

早く(コロナウイルスの感染拡大が)収まって、

お客さんの前で競馬をできるのを楽しみに待っている。

(馬場は)良馬場にこしたことはないと思っていた。

今日はだいぶ回復していたし、

いいところを通って競馬してくれればと思っていた。

(右目の負傷は3コーナーで芝の塊が直撃したが)

正直ちょっと(視界は)見えづらかった。

全く見えないわけじゃないけど、

当たった瞬間に脳しんとうを起こしかけた。

涙も出ていたし…。

逆に僕が力が抜けたことで馬がリラックスできたのかも。

直線は必死すぎて、目のことも忘れかけてました。

(過去には)デビューして1年目くらいで

1回(同じようなことが)ありました。

そのときも勝ったことは勝ちましたけど…」

 

 

 クリストフ・ルメール騎手(アーモンドアイ=2着)

「出遅れてしまったけど、リカバリーできて

グランアレグリアを見ながら

スムーズに最後の直線に向くことができた。

最後も脚を使っているけど、

本来ならもっといい脚を使えた。

勝った馬もすごく強いし、仕方がない」

 

 

 福永祐一騎手(インディチャンプ=3着)

「スタートは(アーモンドアイに)つられて良くなかったけど、

リズム良く運べた。

緩い馬場も苦にしないで立ち回れた。

最後の直線で内から勝ち馬に並びにいったけど、

勝ち馬は止まらなかった」

 

 

 4着以下の騎手の談話は以下の通り。  

 

 横山典弘騎手(ノームコア=4着)

「十分に頑張っているし、まだこれから良くなる」  

 

 津村明秀騎手(ケイアイノーテック=5着)

「やりたいレースができた。

最後は切れ負けしたけど、

長くいい脚を使って見せ場を作ったし、

久々にいい競馬ができた」  

 

 川田将雅騎手(アドマイヤマーズ=6着)

「スムーズに3番手を進んで行けました。

勝負どころで動きづらかったのは、久々の分という印象です。

これだけのメンバーで、よく頑張っています」

 

 

 戸崎圭太騎手(ダノンキングリー=7着)

「いいポジションで、リラックスしていけた。

ただ、3コーナーでペースが落ち着いた時にのめって、

ハミを執ってしまった。

それで伸び切れなかった」