4月5日の阪神11Rで行われた

第64回大阪杯(4歳以上オープン、定量、

GI、芝2000メートル、12頭立て、

1着賞金=1億3500万円)は、

ミルコ・デムーロ騎手騎乗のラッキーライラック

(牝5歳、栗東・松永幹夫厩舎)が勝利。

悲願のGI制覇を目指したダノンキングリーや、

一昨年の有馬記念以来のGI2勝目を狙ったブラストワンピース

一昨年の日本ダービー馬ワグネリアンなど

強豪牡馬たちを撃破。

2017年のGI昇格後、初の牝馬による優勝で、

“名牝への道”を歩むGI3勝目を挙げた。(サンケイスポーツ)

 ラッキーライラックは、今年の出走馬で唯一のGI2勝馬。

2歳時に阪神JFを制し、JRA賞最優秀2歳牝馬を受賞。

3歳初戦のチューリップ賞以降は勝利から遠ざかったが、

昨年のエリザベス女王杯で久々のGI制覇を遂げると、

その後は香港ヴァーズ2着、中山記念2着と

牡馬相手の重賞で好走。

同馬の父は2013年の優勝馬オルフェーヴルで、

親子二代制覇を達成した。

 

 

 ミルコ・デムーロ騎手騎乗で2番人気に支持された

ラッキーライラック(牝5歳、栗東・松永幹夫厩舎)が

好位追走から直線で馬群を割って伸びV。

GI昇格後、初となる牝馬による制覇を果たした。

勝ちタイムは1分58秒4(良)。

 クビ差の2着にクロノジェネシスが入線し、

2頭が出走した牝馬による“ワン・ツー”。

1番人気に支持されたダノンキングリーは、

押し出されるように逃げるも直線半ばで捕まり、

2着からさらにクビ差の3着に敗れた。

 大阪杯を勝ったラッキーライラックは、

父オルフェーヴル、母ライラックスアンドレース、

母の父Flower Alley。

北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、

馬主は(有)サンデーレーシング。

戦績は15戦6勝(うち海外1戦0勝)。

重賞は17年アルテミスS(GIII)、阪神JF(GI)、

18年チューリップ賞(GII)、

昨年のエリザベス女王杯(GI)に次いで5勝目。

大阪杯は管理する松永幹夫調教師は初勝利、

騎乗したM.デムーロ騎手は

04年ネオユニヴァース、18年スワーヴリチャードに次いで

3勝目で、

GIに昇格後は18年スワーヴリチャードに次いで2勝目。

 ◆M.デムーロ騎手(1着 ラッキーライラック)

「無観客で凄く寂しいですが、GI勝つのは気持ちいいですね。

ガッツポーズが少し早くて、採決に怒られました。

でも、いい勝ち方でした。

今回は、馬がしっかり仕上がっていましたし、

スタートから反応が良くて、思ったより前に行けました。

展開が上手くいきました。

3、4コーナーでハミを取って、抜群の手応えでした。

抜け出すスペースがあり、運も良かったです。

牝馬ですが、男っぽい性格で良い力を持っていますから、

今後も楽しみ。

お客さんがいなくて寂しいです。

コロナウイルスはしんどいですが、頑張りましょう」