<阪神JF:追い切り>

 ロータスランド(角居)は栗東坂路で単走追い。

1週前に負荷がかけられているため、

4ハロン55秒2-12秒3と全体時計は控えめだが、

終始手応えは抜群で脚の運びはスムーズ。

自らハミを取り、推進力あるシャープな伸びで動きは文句なしだ。

 辻野助手は「先週でだいぶスイッチは入っている。心身ともいい状態。

レースセンスの良さが強み。好位で運ぶ競馬できれば」と期待を寄せた。

 

 

 クリスティ(杉山)は坂路で藤懸騎手(レースは福永騎手)を背に追い切った。

4ハロン57秒5-12秒3で併せたカワキタアジン(2歳1勝クラス)に首先着した。

 杉山師は「時計は遅かったけど、ゆっくり入っても掛かることなく、折り合いがついた」

と振り返った。

前走は東京の1800メートルで2着。

「スローでかんでいたが、G1のマイルなら折り合いの心配はないと思う」。

 

 

 ボンボヤージ(梅田)は坂路で追い切り、4ハロン54秒8-13秒3。

時計は遅めでもパワフルな走りだった。

 梅田師は「中2週で今回が3走目になる。速くならないようにした。予定通り」と話した。

前走の未勝利は豪快に差した。

「新馬戦は左にささったが前走は鮮やかだった。

来年につながる競馬ができれば」と期待を込めた。

 

 

 ウーマンズハート(牝2、西浦)はビュイック騎手を背に

坂路で4ハロン52秒6-12秒3の好時計を馬なりでマーク。

素軽い動きを披露した。

ビュイック騎手は「非常に乗りやすいというのが第一印象。

息遣いもよく、状態はいい」とコメントした。

 前走新潟2歳Sでは直線でフラフラするところも見られたが、

「今日はまっすぐ走れていた」と問題なし。

初の阪神コース、右回りとなるが

「競馬場としてはフェアなコースで、強い馬が勝つ舞台だと思っている。

阪神コースはカーブが緩やかで、直線も長いので巻き返しはきくし、

(右回りも)問題ない」と力強く語った。

3戦無敗で2歳女王へ、必勝態勢だ。

 

 

  無敗の3連勝を狙うリアアメリア(牝2、中内田)はCウッドで最終追い切りを行った。

中内田師は「1週前はしっかりめにやろうということで、満足できる内容だった。

今週は調整程度で、4ハロンだけ時計を出すイメージで乗ってもらった」と説明した。

 デビュー2連勝は危なげない勝ちっぷり。

素質が高く「競馬にいって上手に走り、勝ちきってくれている。

これから成長してくれると思うが、十分走れる状態」と期待を込めた。

 

 

 オータムレッド(手塚)はポリトラックで単走追い。

前半から重心の低いフットワークで軽快に進む。

直線に向いても勢いは衰えずシャープな伸びを見せた。

 手塚師は「影を気にしてハミをかけた分、少し時計は速くなったが動きはいい。

前走からの上積みはある」と手応えを感じていた。

 

 

 マルターズディオサ(手塚)は田辺騎手が乗り、ポリトラックで2頭併せ。

パートナーの4馬身後ろから直線は内へ。馬なりのまま首ほど先着した。

 手塚師は「放牧から戻してしっかりと乗り込んできた。

体の沈み方とかが良くなり、仕上がりはいい。長距離輸送も問題ないと思う」と話した。

 

(日刊スポーツ)