来日中のフランシスコ・ローマ教皇は25日昼、東京都内で若者との集いに参加した。
夕方には、東京ドームで大規模ミサを実施。
日本の若者らに対し、多様性の尊重や他者に手を差し伸べることの大切さを説いた。
(時事通信)
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教皇は文京区にある東京カテドラル聖マリア大聖堂で開かれた「青年との集い」で、
若者3人からいじめや差別に遭った経験などを聞いた。
出席した約900人の若者を前に、いじめ問題に関し、
「いじめる側こそ本当は弱虫だ」と強調。
「同級生や友人の間で立ち上がり、
『あなたがしているのはひどいことだ』と言う以上に、
いじめに対抗する強力な武器はない」とみんなで声を上げるよう呼び掛けた。
日本をはじめ競争力や生産性を重視する現代社会について、
「物質的に豊かでも孤独の奴隷になっている人が多い」と指摘。
「最も重要なことは何を手にしたかではなく、
それを誰と共有するかだ」と述べ、他者と分かち合うよう訴えた。
教皇はその後、東京ドームに移動し、
詰め掛けた約5万人の信徒らを前に、大規模ミサを執り行った。
「パパモービレ」と呼ばれる専用車に乗って教皇が登場すると、大歓声がこだました。