NBAファイナルは6日(日本時間7日)にクリーブランドで第3戦を行い、

ウォリアーズ(西地区2位)が122―102(前半52―58)で

地元のキャバリアーズ(東地区4位)を下して3戦全勝。

2年連続通算6回目の優勝に王手をかけた。(スポニチアネックス)

 第3戦ではケビン・デュラント(29)が爆発。

43分出場してフィールドゴール(FG)を23本中15本、

3点シュートを9本中6本、フリースロー(FT)を7本全部成功させて

プレーオフ自己最多の43得点をマークした。

103―100で迎えた第4Qの残り49・8秒には

距離10メートルの“長距離砲”をサク裂させてダメ押しの3点を追加。

「ショットクロックがほとんどなかったので遠かったけれどもシュートを打った。

視野は開けていたからね。

走りこんでシュートを失敗すると反撃にあうから思い切って打った」

と大詰めでのビッグショットを振り返った。

 第2戦で33得点を挙げたステフィン・カリー(30)は

出だしから得意の3点シュートを9本連続で外したが、

98―97で迎えた第4Qの残り2分38秒には10本目で初成功。

リードが6回も入れ替わったこのクオーターを27―21で制した。

 結局カリーはFG16本中、成功は3本のみで11得点。

7試合ぶりに復帰したアンドレ・イグダーラ(34)は22分の出場で8得点を記録し、

先発センターのジャベール・マギー(30)は14分で10得点をマークした。

 キャバリアーズは第2Q途中で最大13点をリードしながら後半のスコアは44―58。

レブロン・ジェームズ(33)は47分出場して

33得点、10リバウンド、11アシストを記録して

今プレーオフ4回目のトリプルダブルを達成したが、

それでもなお勝利には結びつかなかった。

 ケビン・ラブ(29)は20得点と13リバウンド、

第1戦の土壇場でスコアを勘違いしたJR・スミス(32)は

13得点を稼いだものの、土壇場では精彩を欠いて苦杯。

ここまであまり出番のなかったロドニー・フッド(25)が

26分出場して15得点をマークしたが、

シューターのカイル・コーバー(37)は

4本の3点シュートをすべて外して無得点に終わるなど、

全員が機能する試合展開にはならなかった。

 NBAのプレーオフでは0勝3敗となったケースは過去131回あるが、

シリーズを逆転したケースは皆無。

キャバリアーズは2016年のファイナルでは

1勝3敗から3連勝してウォリアーズを退けているものの、

今年はついに“V率0%”という危機的状況に追い込まれた。

 ファイナルは4年連続の同一カードだが、

キャバリアーズはここまでウォリアーズに対して7勝14敗。

今ポストシーズンのホームゲームは過去9戦8勝だったが、

その“聖域”さえも守ることはできなかった。

 <チーム記録>

 ▼FG成功率=キャバリアーズ(43・5%)、ウォリアーズ(51・9%)

 ▼3点シュート成功率=キャバリアーズ(29・0%)、ウォリアーズ(34・6%)

 ▼FT成功率=キャバリアーズ(76・5%)、ウォリアーズ(89・5%)

 ▼リバウンド=キャバリアーズ(47)、ウォリアーズ(37)

 ▼アシスト=キャバリアーズ(20)、ウォリアーズ(27)

 ▼スティール=キャバリアーズ(6)、ウォリアーズ(6)

 ▼ブロック=キャバリアーズ(5)、ウォリアーズ(4)

 ▼ターンオーバー=キャバリアーズ(14)、ウォリアーズ(11)

 ▼速攻ポイント=キャバリアーズ(11)、ウォリアーズ(19)

 ▼ペイント内ポイント=キャバリアーズ(58)、ウォリアーズ(54)

 ▼ベンチスコア=キャバリアーズ(23)、ウォリアーズ(26)

 <個人記録>

 ▼チーム最多得点=ジェームズ(キャバリアーズ=33)、デュラント(ウォリアーズ=43)

 ▼チーム最多リバウンド=ラブ(キャバリアーズ=13)、デュラント(ウォリアーズ=13)

 ▼チーム最多アシスト=ジェームズ(キャバリアーズ=11)、グリーン(ウォリアーズ=9)

 <2018年ファイナル成績と日程>

 ▼第1戦(5月31日)〇ウォリアーズ124―114キャバリアーズ●

 ▼第2戦(6月3日)〇ウォリアーズ122―103キャバリアーズ●

 ▼第3戦(6月6日)〇ウォリアーズ110―102キャバリアーズ●

 ▼第4戦=6月8日(クリーブランド)

 ▼第5戦=6月11日(オークランド)

 ▼第6戦=6月14日(クリーブランド)

 ▼第7戦=6月17日(オークランド)

 *日付は米国時間