「ゲゲゲの鬼太郎」などユニークな妖怪が登場する作品で知られ、
昨年11月30日に93歳で死去した漫画家、
水木しげるさんのお別れの会が
31日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。(時事通信)
「ゲゲゲの女房」の著者でもある妻の武良布枝さんが喪主を務め、
同作がテレビドラマ化された際に水木さん夫妻を演じた
俳優の向井理さん、松下奈緒さんをはじめ、
一般を含めた約7000人が参列、故人をしのんだ。
祭壇にはにこやかな表情の遺影と
代表作「鬼太郎」「悪魔くん」などの絵が掲げられた。
布枝さんは
「あちらの世界には漫画のたねがきっとたくさんあるでしょう。
新しい漫画をあの世の読者に読んでもらっているかもしれません」
と語り掛けた。
生前親交の深かった作家の荒俣宏さんは、弔辞で
「かつて戦争で失った左手の包帯を取った時に
赤ちゃんの匂いがした、と言われ、感動した」と思い出を語り、
悲惨な戦争体験を自身の作品世界に結実させた功績をたたえた。