東芝の田中久雄社長(64)は21日夕、東京都港区の本社で記者会見し、

不正会計問題の責任を取り、

自身と佐々木則夫副会長(66)、西田厚聡相談役(71)の歴代3社長が

同日付で辞任すると発表した。

同時に副社長4人を含む6人の取締役も辞任し、経営陣を刷新する。

後任の社長は室町正志会長(65)が22日から暫定的に兼任し、

東芝は新たな経営陣を8月中旬に公表する方針だ。

(Yahoo!ニュースビジネス・時事通信)

 田中社長は会見の冒頭、

「今回の事態を生じさせたことを厳粛に受け止め、

全ての利害関係者におわび申し上げる。

本件に対する重大な責任は私をはじめとする経営陣にある」などと謝罪し、

引責辞任する理由を説明。

今回の問題が経営に与える影響については、

「東芝140年の歴史の中で最大のブランドイメージの毀損(きそん)と認識している。

一朝一夕に回復できないが、時間がかかってもやり遂げなくてはいけない」と語った。

 田中社長は自らの不正会計問題への関与について、

「直接的な指示をしたという認識はないし、

そうした処理が行われているとの認識もなかった。

少なくとも(社長に就任した)2013年度以降は過大な要求をした認識はない」と表明。

さらに「目標を掲げることは悪いことではない。

必達目標には理由があり、実現可能なレベルで各部門に要請していた」と主張した。

 一方、会見に同席した室町会長は

「自分は関与していないと考えている」との認識を示した上で、

「(一連の問題に)心からおわびしたい」と述べた。

 会見に佐々木、西田両氏は出席しなかった。