任天堂は13日、

岩田聡(いわた・さとる)社長が11日に胆管腫瘍のため、

入院先の京都市の病院で死去したと発表した。

55歳だった。札幌市出身。

葬儀は、17日午後1時から

京都市左京区岡崎天王町26の岡崎別院で、

岩田家と任天堂との合同葬で行う。

喪主は妻佳代子(かよこ)さん。葬儀委員長は竹田玄洋専務。

(時事通信)


 岩田氏は、東京工業大情報工学科卒業後、

ゲームソフト制作会社ハル研究所に入社。

同社社長を務めた後、

2000年に当時の故山内溥社長に誘われ任天堂に入り、

取締役を経て02年5月、42歳の若さで社長に就任した。

同社は、後任社長は未定としている。

 04年に携帯型ゲーム機「ニンテンドーDS」、

06年には家庭用据え置き型ゲーム機「Wii(ウィー)」を発売。

09年3月期決算では売上高が1兆円を突破し、過去最高を記録した。

その後、スマートフォン上で遊ぶゲームの台頭などで業績が低迷したが、

15年3月期決算では営業利益を4期ぶりに黒字転換させた。

また、今年3月にはディー・エヌ・エー(DeNA)との資本・業務提携を決め、

スマホ向けゲームへの対応を本格化させるなど、

新たな事業展開に意欲を示していた。