中国湖北省荊州市監利県の長江で転覆した
大型客船「東方之星」に閉じ込められている
行方不明者の捜索活動が難航する中、
中国政府は3日、
客船を引き揚げ船でつり上げ、
船の体勢を立て直して救助活動を行う準備を進めている。
ただ、どこまでスムーズに進むか不透明で、
当局は慎重に対処するとみられる。
3日夜の時点で転覆事故の生存者は14人のままだが、
死者数は26人に増えた。
行方不明者は依然として416人に上っている。(時事通信)
現場では雨が降り続ける悪天候に加え、
長江の速い流れと泥水が原因で救助活動は難航している。
中国中央テレビによると、
政府は船体を切断してダイバーが船内に入って捜索したり、
500トン級の大型引き揚げ船を使って
船体をつり上げたりする案を検討している。
不明者の多くは船内のほか、下流に流された可能性が高い。
このため政府は事故現場から220キロ下流まで捜索範囲を拡大。
131隻の船舶を投入したほか、
海軍などのダイバー180人以上が水中で捜索を続けている。