イングランド・プレミアリーグは

現地時間26日(以下現地時間)に6試合が行なわれ、

香川真司が所属する7位マンチェスターUは

ホームで17位ノリッジに4対0で圧勝。

ギグス暫定監督の初陣を勝利で飾った。

ロイター通信が報じている。

 今季の成績低迷を受け、

22日にモイーズ前監督を

就任から10カ月で解任したマンU。

選手兼コーチを務めていたギグスを暫定監督に据え、

この日はホームにノリッジを迎えた。

 選手としての登録もしているため、

試合に出場することもできるギグス監督だが、

この日はスーツ姿で

本拠地「オールド・トラフォード」のピッチに登場。

初陣で先発に起用したメンバーは

ルーニー、香川、ウェルベックといった面々で、

モイーズ前監督が自ら獲得してきたフェライニはベンチ外、

高額の資金を投じて冬の移籍市場で加入したマタも

ベンチスタートとなった。

 前半はペースを握りながらもなかなか得点を奪えずにいたが、

41分にウェルベックが倒されて得たPKをルーニーが沈め、先制点をマーク。

前半はこの1得点のみに終わったが、後半立ち上がりの48分、

香川からパスを受けたルーニーが

中央に切れ込んで右足で巻いたシュートを叩き込み、リードを広げる。

 マンUはさらに64分、途中出場のマタのゴールで3点目を奪うと、

73分にもマタが決めてとどめを刺し、4対0で圧勝。

マンUは今季、モイーズ体制下で無冠が確定し、

来季のチャンピオンズリーグ(以下CL)出場権獲得も逃したが、

生え抜き監督の初采配初勝利で、ファンに今後への希望を与えた。

なお、香川は65分に途中交代となった。

 途中出場ながら2得点を挙げ、ギグス監督の起用に応えたマタは、

英『スカイスポーツ』に対し、

「僕としては、この監督のもとでプレーできてうれしい」とコメント。

「子どもの頃から彼のプレーを見ていて覚えているし、

ユナイテッドにとって適切な人物だと思うよ」と、

監督としてのギグスへ信頼を示した。

 現在5位につけ、

4位アーセナルとCL出場権を争っているエヴァートンは、

吉田麻也が所属する8位サウザンプトンに0対2で黒星。

オウンゴール2つという不運な形で敗れ、

4位以内に与えられるCL出場権獲得が遠のく結果となった。

なお、負傷離脱中の吉田はこの日もベンチ入りメンバーから外れている。

また、6位トッテナムはローズのゴールにより10位ストークを1対0で下し、

1試合消化の少ない7位マンUとの6ポイント差をキープ。

来季のヨーロッパリーグ出場に向け前進した。

 熾烈なデットヒートが続く残留争いでは、

13位スウォンジーが15位アストンヴィラに4対1で勝利。

シェルヴェイがセンターサークルからの超ロングシュートを沈めたほか、

ボニーも2得点を挙げるなど、4ゴールで快勝した。

19位フルハムは2点を先行しながらも追い付かれ、

14位ハルと2対2で引き分けた。

また、16位ウェストブロムは19位ウェストハムを1対0で下している。

 この結果、フルハムは2ポイントを取りこぼしたことで

勝ち点31の暫定18位とするにとどまり、降格圏から抜け出せず。

マンUに敗れたノリッジも、

フルハムに1ポイント差の17位とギリギリの状況が続いている。

スウォンジーは勝ち点39としてフルハムとの差を8に広げ、残留に前進した。