国賓として来日したオバマ米大統領を歓迎する
天皇、皇后両陛下主催の宮中晩さん会が24日夜、
皇居・宮殿「豊明殿」で開かれた。
出席者は168人で平成に入り最多となった。(時事通信)
天皇陛下はあいさつで、
東日本大震災の際の
米軍による「トモダチ作戦」などの支援に
改めて謝意を表明。
「両国民は先の戦争による痛ましい断絶を乗り越え、
緊密な協力関係を築きました。
来し方を振り返り、互いの理解を一層深め、
相携えて進んでいくことを願ってやみません」と語り、
大統領の日本滞在が
実り多いものになるよう願っていると述べられた。
大統領は冒頭、日本語で「コンバンハ」とあいさつ。
その後は英語で
「国賓として両陛下と同席させていただき、
大変名誉に思います。
これは日米両国民の素晴らしい友情のしるしです」と応じた。
その上で、
日本の皇室が体現してきた日本人の精神が、
陛下の平和への思いや、
日本国民が震災から立ち直る力の中に感じられると述べた。
安倍晋三首相との首脳会談にも触れ、
「日米同盟が壊れることは決してありません」と明言した。
最後に、東日本大震災で
陛下がビデオメッセージで直接国民に語り掛けた
お言葉の一部を引用しながら、
「決して希望を捨てることなく、互いを大切にし、
明日も強く生きていけますように」と締めくくった。