全日本空輸692便の最新鋭旅客機ボーイング787型機(乗客乗員137人)が
高松空港に緊急着陸したトラブルで、
機体前方の電気室にあるバッテリーが黒く変色して壊れていたことが16日、
全日空への取材で分かった。(時事通信)

 このバッテリーは、
米ボストン・ローガン国際空港で出火し、ぼやとなった
日本航空機と同じ製品だったことも判明。
運輸安全委員会や国土交通省は16日、
高松空港に航空事故調査官や専門職員を派遣し、詳しい状況を調べている。

 787型機の運航再開は、
全日空や日航が国交省と相談し、調査状況などを踏まえ判断する。

 全日空や国交省によると、同機は16日午前8時11分、山口宇部空港を離陸。
同26分、高松空港付近を飛行中に「前方電気室から煙が出た」と表示されたため、
パイロットが機体のチェックを行うと、
発電機に故障があった際にバックアップなどで使われる
「メーンバッテリー」関係の異常が多数表示された。

 同47分に高松空港に緊急着陸したが、
地上走行中に管制官から「前輪付近から煙が出ている」との指摘を受け、
乗客乗員全員を脱出用スロープで機外に避難させた。
この際、乗客の女性2人が右手の甲にそれぞれ擦り傷を負った。

 その後の調査で、
前方電気室のメーンバッテリーの一部が縦8センチ、横9センチにわたって黒色に変色、
中の溶液が漏れていたことが確認された。