クラーク育成のポイント(5)-クラーク運用の3つのスタイル | 医療ICTの普及に命をかける男のブログ

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「クラーク運用」の3つのスタイル


電子カルテの導入を検討している医師に対して、
私は4つのスタイルの中から現場の状況
に合わせて運用することを推奨しています。

クラーク運用の方法は一種類ではなく、
診療所の状況に応じて選んでいく必要があるのです。

(1)クラークがメイン(紙を残す)
まず「クラークがメイン(紙を残す)」スタイルでは、
医師は紙カルテにポイントだけ記入し、それをもとに
クラークが電子カルテに代行で入力します。

その後、医師が内容を確認し、承認する流れとなります。
従来の紙カルテのスタイルから、徐々に電子カルテに
移行していくプロセスから生み出されたスタイルで、
いずれ紙カルテの記入量が減少していき、
ほとんど口頭指示だけでカルテが作成できるようになります。

(2)初診時のみクラーク、再診時は医師が入力する
「初診時のみクラーク、再診時は医師が入力する」スタイルは、
入力量の多い初診時のみクラークが医師の電子カルテ作成を
サポートし、入力量の少ない再診時は医師が入力するという
ものです。再診時のカルテの記載量の少なさに注目したスタイル
です。初診の割合が比較的少ない診療所に有効です。

(3)クラークがサポートする
「クラークがサポートする」スタイルは、基本は医師が
電子カルテ操作を行い、一部をクラークがサポートする
タイプです。

紹介状や診断書などの文書の下書き、様々な検査結果の
データの電子カルテへの取り込みなどを、クラークが
サポートすることで、医師の負担を減らしていくことが
目的です。また、診察途中でクラークが診療報酬の
請求の観点からチェックなどを行うことで、
月末のチェックを減らしていくこともできます。

(次回へ続く)
次回はいよいよクラーク育成の本質に迫ります・・・
乞うご期待。

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