今日は、午後から、資料作成。


回復期リハ病棟では、平成28年度診療報酬改定で、6単位以上算定している病棟で一定の実績以下の病棟は、6単位以上を基本報酬に包括化してはどうかという案が出ている。


12月2日の中医協資料では、「一定の実績」を6単位を超えて提供する「高密度」病棟と、3単位超から6単位以下の「中密度」病棟を比較し、高密度でも、中密度より実績が出ていない病棟があるとの指摘がある。


ここでの実績とは、1か月当たりのFIM向上点数(FIM利得)を10日あたりに計算し、脳血管リハで1.9以下、運動器リハで1.56だ。


通常、臨床指標で使っているFIM利得は、1か月単位であり、これをなぜわざわざ10日当たりで計算しなおしているのかは気になるところだ。この「実績」がどこで基準化されるかは分からないが、ただ、現在出ている数値で言えば、脳血管1.9、運動器1.56と非常に低い。


おそらく、基準以下の病棟では、病棟での生活リハを含んだ、ADLを意識したリハビリプロセスが確立されていないことが予測される。例えば、7単位のリハビリをベッド上オンリーの消極的機能訓練を実施し、それ以外の時間も病室のベッド上で寝ていたら、ADLは上がらないだろう。


ただ、ここで提示されているサンプル数の「n」が、非常に小さいので、回復期リハ病棟の全体を表しているものではないと思うけど。


写真は、本日、自宅近くの陶器屋さんでのお茶菓子。作業療法士として、「陶芸」のカリキュラムや国家試験での土の練り方勉強をした身としては、陶器は身近なもの。


IMG_3143.JPG