ここ数か月,精力的にやっているキャンペーントは,回復期リハ病棟の回転率アップだ。回復期リハ病棟に回転率のアウトカム評価はないが,病床稼働率原理主義における「全員入院期間一杯OKベッドコントロール撲滅キャンペーン」を実施している。


それは,まず,急性期病院が平均在院日数短縮で動いているなか,亜急性期病床の回復期リハ病棟が「うちは,稼働率100%なんで,患者は受け入れできません」では困る。また,回復期リハ病棟を持っている中小病院の多くは,通所リハ,訪問リハも併設しているため,介護事業所の利用者増のためには,多くの退院患者を回復期リハ病棟から介護事業所へつなげていくことが必要になる。また,「短期集中リハ」算定することで,利用者単価も上がっている。


つまり,医療連携や地域包括ケアで,急性期から在宅までの「流れ」が加速していく中で,回復期リハ病棟だけ「全員入院期限一杯OK」では,流れを止めてしまうことになる。


もちろん,これは,脳卒中重度患者の早期退院ではなく,運動器の軽症患者の1か月入院パターンを作ろうということだ。1か月入院となると非常に短期間になるので,やはりここは院内パスが必要になる。