こんにちは〜
本日のニュースは再生医療に関するものです!
再生医療といえば皆さんは何を想像されますかね、、
アンチエイジング、iPS細胞、臓器移植、細胞治療、幹細胞この辺りがキーワードになってきます。
まだまだ実用化は遠く感じる方も多いと思います。筆者自身、再生医療の研究に学生の頃から携わっていますが、私のいた研究室では実際に再生医療の治療を患者様に行っていました!
実際に再生医療の研究は非常に競争率も高く、いわゆるレッドオーシャンになりつつあるような印象を私は受けています。
なのでそう遠くない未来に誰でも再生医療が受けられるようになると思います。少なくとも10年以内には、、
本題の前にもう1つだけ、「iPS細胞」という言葉の定義を明確にしておきましょう!
人間の皮膚や血液などの細胞に、たった4つの因子を導入することで、様々な臓器の細胞に分化する能力とほぼ無限に増殖する能力をもつ多能性幹細胞に変化します。 この細胞を「人工多能性幹細胞:induced pluripotent stem cell」と表記し、頭文字をとって「iPS細胞」と呼ばれています。 2006年に世界で初めてiPS細胞の作製に成功した京都大学の山中伸弥先生が命名しました。
さて!
本日紹介する研究は
iPS細胞から軟骨細胞を作製し、シート状に加工したものが膝関節軟骨疾患の新規治療法になりうる
といった内容です。
著者らが世界で初めて行ったことは以下の3つ!
①iPS細胞から肢芽間葉系細胞に分化させることができたこと。
②肢芽間葉系細胞を組織工学の技術を用いて細胞シートを作製したこと。
③膝関節軟骨に欠損のあるラットに、その細胞シートを移植する動物実験を行った結果、軟骨組織の再生が確認できたこと。
です。
因みに組織工学とは”生物学と工学を応用し、組織を修復しうる生物学的代替品を開発する融合分野”として1993年に定義されました。細胞等の生体成分を用い、工学的手法にて人工材料に組み込み、生体組織を作製または臓器の修復を行うというものです。
この研究成果により将来、変形性膝関節症、半月板損傷、膝靱帯損傷、膝離断性骨軟骨炎の新規治療法になりうるかもしれません。
参考:
原著論文
iPS細胞について
日本語バージョンニュース