入院前、悩みに悩んでいた卵巣問題。
手術中止になったので、卵巣どころか子宮もまだ残っています。
入院中、K医師とは別の医師から卵巣について確認がありました。
その時に伝えた私の決断は 卵巣温存。
様々な立場の人にアドバイスを求めた結果、卵巣摘出を勧めた人は一人もおらず、
「異常がなければ残すべき!」とはっきり宣言したのはさすがにクリニックのE医師だけですが、
がん研有明の看護師さんも
マギーズ東京のスタッフさんも
卵巣がんの将来的リスクと同様、外科的閉経のリスクも重視なさっていて、
迷っているなら温存というか、卵巣がんの心配は実際に卵巣がんになってからしても遅くはない、みたいなご意見もいただきました。
そして、こちらの本にも随分助けられました。
プロ用の専門書だから、文章も難しい上、お値段も可愛くありません。
でも、この本ほど卵巣温存について語ってくれる本は見つからず、とても参考になりました。
子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がん治療時の卵巣温存とそのリスクをはじめ、外科的閉経による卵巣欠落症状(更年期障害)、術後の尿漏れやリンパ浮腫などについても書かれています。
なので、これから手術をする方だけではなく、術後の方にも読み応えのある一冊ではないかと。
筋腫などの良性疾患の方にも。
この本を通じて "医師目線" で病気を知ることができました。
クリニックのE医師による「残した方が良い」という発言の意味もよくわかります。
これはあくまでも個人的な印象ですが、
遠くない将来、初期のがんも卵巣温存がトレンドになるのでは?と感じました。
子宮体がんにおけるリンパ節郭清についても、某医大ではセンチネルリンパ節ナビゲーション手術がいよいよ本格的に導入されるようですし、
今まで軽視されがちだった女性のヘルスケアが注目されるのはうれしいです。