来月、子宮体がんの疑いにより、ロボット支援下子宮全摘術を受けることになりました。
前回のお話
手術日が決まりました。
その時点ですでに1ヶ月を切っていて、慌ただしさを感じます。
腫瘍外来の初診で、私はK医師からふたつの宿題を出されました。
手術日、いえ、その前日の入院日までに、自分の意思で決めなければいけないことがあります。
今日はそのひとつ目。
摘出範囲について、です。
不正出血からの道のりを簡単に振り返ると、
2023年6月上旬 不正出血
2023年6月下旬 クリニック受診 子宮頸がん・体がん細胞診
2023年7月上旬 クリニックで細胞診の結果 頸がん陰性、体がん疑陽性ClassⅢaの判定
2023年7月下旬 X大学病院 婦人科初診 子宮体がん細胞診
2023年8月下旬 X大学病院 細胞診の結果、再び疑陽性
2023年8月下旬 X大学病院 日帰り入院にて、子宮内膜全面搔爬術(組織診)
2023年9月下旬 X大学病院 組織診にて子宮内膜異型増殖症(仮)と診断されるも、子宮体がんの疑い晴れず
2023年10月中旬 X大学病院 婦人科腫瘍外来 子宮全摘手術日&術式決定 ←今ここ
2023年11月中旬 X大学病院 ロボット支援下(ダヴィンチ)にて子宮全摘予定
このような感じ。
全然簡単じゃない
現時点では前がん病変の子宮内膜異型増殖症(仮)ですが、複数の医師からがん細胞の存在を懸念され、病名は子宮体がんの疑いとなっています。
来月の手術では子宮と両側の卵管を摘出するのは絶対、でもこの病名がポイントで"疑い"となったがために、卵巣に関しては私に判断が任されることになりました。
卵巣を同時に取るか、それとも残すか。
子宮を摘出することはまったく迷わなかったのに、卵巣は・・・その場で「取ってください。」とは言えませんでした。
K医師に「やはり取った方が良いですよね?」と確認すると、答えは「どちらでも良い。」と。
まさか温存可能とは。
嬉しさ半分、怖さ半分です。
取るにしても残すにしても、どちらもメリット・デメリットがあり、その狭間で制御不能なくらい揺れてます。
私は自己免疫疾患も今回の子宮体がん疑いも、目指しているのは"QOLのキープ"。
これが私の治療方針です。
向上できなくて構いません。
ただ自己免疫疾患が原因で著しく損なっているので、さらなる低下だけは避けたいのです。
子宮は取ることによってQOL向上が明らか。
卵管は無くても困らないので摘出に同意。
卵巣は取ってしまうと、QOLが著しく低下することが予想されます。
なので、可能であれば残したい。
ただ、その場合、卵巣がんのリスクが・・・。
卵巣がんは進行がとても早く、また初期で発見するのがとても難しいとされています。
しかも摘出する際、ロボットも腹腔鏡も使えず開腹のみで、たとえステージⅠでも大網切除や骨盤・傍ぼう大動脈リンパ節郭清など、ごっそり取らなくてはいけない模様。
もう想像するだけで、とても怖いです。
じゃあ、さっさと取れば?って感じですが、現在52歳の私の卵巣はまだまだ現役らしく生理も毎月キッチリくる状態。
ここで取ってしまうと、更年期がガツンとくる恐れが高いと指摘されました。
また面倒なことに、更年期障害と自己免疫疾患の症状は共通点もあったりします。
更年期障害かと思ったら実は持病の悪化だったり、その反対も十分にあるわけで。
摘出した場合、早い段階からのホルモン補充療法もおすすめされました。
これで問題は解決!とはいかないのが女心。
いろいろ言い訳を並べているけど、単に卵巣への未練が断ち切れないだけです。
卵巣が元気過ぎるせいで、子宮体がん疑いになってしまったというのに、なんだかとっても愛おしくて仕方がありません。