ちょっと難い話になりますが、デフォルトか支援継続か? ~ギリシャ危機で臨界点を迎えようとしている
ユーロ圏諸国や、株急落にリーマンショック以上の金融危機が再来するのでは? と脅えるアメリカなど
欧米諸国が「財政破綻危機」に直面しているのは、西洋から東洋へと文明が交代する、「東西文明の
800年周期説」の最終局面に来ているからだと言われています。
この「東西文明の800年周期説」を調べましたら、(故)村山節(みさお)という歴史学者が歴史の膨大な
データの中から唱えた、「東西二つの文明が800年ごとに繁栄と衰退を交代して、1600年で一巡する
二重螺旋構造になっている」という学説でした。
例えば、紀元前4世紀~5世紀、その頃の古代アジア文明が衰えてペルシャが没落し、代わって
ヨーロッパ未開時代に終止符が打たれるようにギリシャ文明が興隆しました。それから約800年間は、
ギリシャ文明とその高度な文明を引き継いで発展させたローマ帝国の文明によって頂点を極めます。
それに対して東洋は、アジア中世期とも呼ばれる武力と封建制度が支配する時代を迎えます。
それから約800年後の西暦400年頃は、気象異変による大凶作と急速な寒冷化によって飢えていた
北方のゲルマン民族が武装化してローマ帝国を滅ぼし、やがて欧州は、武力と封建制度が支配する
「暗黒の中世期」へと入っていきます。それに対して今度は東洋が興隆し、特に中国は「唐」やそれに
続く「宋」といった高度な文明を築き、東南アジアでもボロブドゥールやアンコールワットが栄えます。
そして前回の文明交代期、十字軍遠征という西アジアへの略奪戦争により西洋人たちは目覚め、
ルネッサンスから世界大航海時代へと続いて新大陸発見、ついには東洋を植民地として支配する
までになったのです。
全ての現象は繋がって連動しており、それは太陽の活動周期である800年周期とも関連が大きく、
800年ごとに地球上は天変地異に襲われ、長い大凶作が続くことで民族の移動を促しているからだ
と考えられているそうです。そして問題は近未来、この波動パターンがやはり今回も繰り返される?
とすれば、私たちは21世紀半ば頃までに凄まじい動乱期を迎えることになるでしょう。
しかし、東洋の時代が到来するとして、その中心を占めるのは「日本」なのか、それとも「中国」か?
すっかり涼しくなってきた夜長を、歴史を肴に考えている今日この頃でした。
コンサルタントN