【突然死(とつぜんし)】
突然死とは、運動していて突然「心臓が止まる」などの理由で死亡することです。
これだけは、絶対に避けたいことです。
突然死は若者よりも、中高年で多いです。
子供の場合、突然死の約6-7割は心臓の病気が原因であり、その中の9割がスポーツ中に死亡しています。
突然死で死亡する心臓の病気の種類は、手術した後の先天性心疾患(生まれながらの心臓の奇形)が33%、心筋症(しんきんしょう)が24%、不整脈(ふせいみゃく)が21%、手術する前の先天性心疾患が15%です。
若い競技アスリートの中で突然死の原因で最も多いのが先天性肥大型心筋症(せんてんせいひだいがたしんきんしょう)です。
〔突然死起こしやすい小児の心臓疾患〕
難しい単語が多いのでさらっと目を通すだけでよいかと思います。
■先天性心疾患〔大血管転位(だいけっかんてんい)、ファロー四徴症(ふぁろーしちょうしょう)、三尖弁閉鎖(さんせんべんへいさ)など〕
■大動脈狭窄症(だいどうみゃくきょうさくしょう)・大動脈閉鎖不全(だいどうみゃくへいさふぜん)
■肺高血圧症(はいこうけつあつしょう)
■心筋炎(しんきんえん)
■冠動脈疾患(かんどうみゃくしっかん)
■不整脈(ふせいみゃく)
その他にも、心臓しんとう症という不整脈があります。これは、野球ボールなどが試合中に胸に当たり、心臓が止まってしまうというものです。
心臓しんとう症の約8割が子供に発症しています。
この治療は、一刻も早くAEDで蘇生処置を行うことです。
いずれの原因にしても、突然倒れて、心臓が動いていない様であれば、まよわず蘇生処置をおこなってください!
〔☆豆知識☆〕
突然死の多いスポーツはの下記に並べました。一研究のデータではありますが・・
1位:ゴルフ
2位:ゲーリックフットボール
3位:ジョギング
4位:テニス
5位:マラソン
6位:サッカー
だそうです。おそらく1位のゴルフというのは、行ってる人の年齢が高いため、年齢に伴う高血圧などの基礎疾患(きそしっかん)がある方が多いことが背景にあると考えます。
18歳以下の方で突然死した方々のスポーツ別に分けた論文などあったら、育成年代の皆様にはさらに有用なデータとなるかもしれません。