半月板の機能 No.2 | 理学療法士~physical therapist~HIROのブログ

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日々臨床現場に立ち、大学院で研究活動に励む理学療法士(physical therapist)が関節外科やスポーツ医学、リハビリテーションについて最新の技術や報告などを紹介していきます。このBlogからソーシャルネットワークが広がれば良いなと思っています。

昨日に続いて半月板について更新させてんもらいます。

今日は切れた半月板は治癒するのか??という問題に対してご説明します!!

下の図のように半月板は1/3ずつ3つに分けることができます。

理学療法士~physical therapist~HIROのブログ-半月板血行野

半月板の外側1/3(6mm)には血行があるため、周囲の損傷は治癒することがあると言われています。しかし、内側2/3には血管が通っていないため、半月板内側の損傷はめったに治癒しないと言われています。
ちなみに血行があることから外側1/3はRed Zoneと言われています。中間1/3は血行があるが少ない領域のためRed-White Zoneと言われています。内側1/3は血行がないためWhite Zoneと言われています。

半月板の血行は生まれた当初には膝窩動脈によって栄養されているが成長とともに血流が乏しくなり成人では関節包より10~30%の部分(Red Zine~Red White Zone)のみが血流を有すると報告されています。これらは1982年ArnoczkyとWarrenが1983年にClarkとOgdenが報告しています。

半月板損傷患者における関節鏡視下手術の際にはこの血行野か否かが切れた半月板を縫合するか切除するかの判断基準となります。もっと詳しく言いますと血行野か否かのみではないのですが。。。

年齢、断裂形態、スポーツの復帰時期なども判断基準となり総合的に判断して半月板を縫合するか切除するか決定します。

半月板損傷における手術に関しては今後ご紹介したいと思います!!ご期待していてください!!

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