メディアージュ皮膚科二キビ専門クリニック医師の大島です。

 

先日行われた衆議院総選挙は自民党の圧勝で幕を閉じました。

選挙の日はいつも池上彰氏の選挙特番を見て、池上無双を楽しんでいます。

 

今回の番組内の池上氏の質問に対して小泉進次郎氏が、

「政治は職業だと思わないです。生き方です。」と言った台詞が格好良かったです。

 

私もいつかインタビューを受ける機会があれば、

「医者は職業だと思わないです。生き方です。」とか言ってみたいと思いました。

 

話は変わって少し前の話題ですが、今年のノーベル経済学賞はリチャード・セイラー氏が受賞しました。

 

 

行動経済学の発展に貢献したということでの受賞でしたが、行動経済学というのは本来人間は合理的な意思決定をすることを前提にしているが、心の影響によって時には非合理的な選択をしてしまう、ということを証明した理論です。

 

私はこの行動経済学が大好きで、実はニキビで悩んでいる人にもわりと当てはまることが多いのです。

 

その1つにサンクコストがあります。

サンクコストとは既に支払ったお金や労力のうち、中止したとしても戻ってこないもののことです。

 

例えば10万円くらいのニキビ用の高級化粧品セットを買ったがニキビは改善しないし、逆に肌荒れして調子が悪くなったとして、もしあなたなら高い値段で買ったものだから勿体無いといってそのまま我慢して使いますか?

高級化粧品に支払った費用は返って来ませんから、そのまま使用するかどうかはその値段が高いか安いかは関係なく、あくまで今の自分にとって必要かどうかで判断すれば良いわけです。

 

読み始めてつまらない本、見始めてつまらない映画も、そのまま続けるよりは、その残りの時間を他のことをして有意義に過ごす方が合理的なのです。

 

他にも確証バイアスというのがあります。

確証バイアスとは自分の決めた意見に対してそれを裏付ける情報ばかりを集め、それに反対する都合の悪い情報を無視することです。

 

例えばステロイドは体に悪いとか、ニキビは何か体の中に根本原因があってそれを治さない限りは改善しない、という風な思い込みなどです。

先ほどのサンクコストでの高級化粧品を例にすれば、その高級化粧品に対するネットの良い口コミを探したりすることです。

 

物事は多角的にみることが必要で、むしろ自分の意見や考えと反対な意見を集め、客観的に判断するほうが合理的なのです。

 

最近は行動経済学の本も多く出版されてますし、行動経済学をテーマにしたテレビ番組(Eテレのオイコノミア)もあるので、行動経済学に接すると普段の生活や仕事にも役立つこともあって楽しいと思いますよ!

 

メディアージュ皮膚科二キビ専門クリニック医師 大島玄

 

 

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