昨日の受講で生徒様が3月から無事社員として認められて頑張っていました。

 

しかし、会社がまだ比較的新しく業務、作業のシステム化が遅れています。

 

外国人を中心に販売している小売業なのですが、売上報告などがすべて手計算でパソコンで報告するとのことでした。

 

ところが、送信先の上司から売り上げが合わないとの返信が返ってきた当人はどこが違うのかが分かりません。

周囲の同僚に聞いても納得がいっていないみたいで、昨日テキストではなく受講でご案内しました。

 

まず今回の原因がどこにあるのかが、返品が起きた後の売上報告がおかしくなったとのことでした。

報告は、すべて1日の売上、粗利高、粗利率、消費税抜きの累計結果です。

 

店に単品の考え方がまずありません。

単品管理しなければ、いつ、何がどの国の人にいくらで売れたのかが分かりません。

売上が立てば、やはり返品もあります。最近は現金以外の決済が多いのでこれらの作業も覚えておかねばなりません。

 

話しを聞いた上で、前日末の累計粗利高=当日累計粗利高 ここからスタートした単品管理です。

商品名

売上単価

売上原価

粗利高

粗利率

消費税抜き粗利高

消費税額

販売個数

 

これをワンセットにして、単品で、当日累計粗利高に計上する売上計算表を作成しました。

 

返品については、売上日の翌日に来られたので、同僚は「0」で計算しなおせばいいとのことです。

当日累計粗利高を販売日前の額を使用する説明をしなかったため、余計に計算が狂っていました。

常にその日の単品の実績が当日累計粗利高に反映されていればそれを報告するだけです。

 

実際は、発生主義なので、事実は事実で捉えた累積で見ていかねば、この日は来店客数も分かりません。

 

ですから、本来報告する内容には、来店客数もカウントができるならすべきです。

そうすれば買い上げ率が算出できます。

買い上げ率も天候などの気候、曜日、祝い事なも影響します。

 

更に備考欄も用意し、概要項目を用意し、この日の売上は何故良くて、何故悪いかが分かりません。

まずは、今後の必要なデータを蓄積していくためには項目として何が必要か考えたうえで作成します。

 

これを1カ月分のシートを用意して月次管理していくことが今後のこの会社のためかと思います。

 

今日は休校日のため、この資料を作成していきます。

 

費目、タイトルはあえて表示させていません。

1日30アイテムの売上、1カ月分を連携できるように作成しました。

アイテム数が足りないときは、行を追加して計算式をコピーすれば使えます。

念のため、その日の粗利高が翌日に反映しているか確認しましょう。

赤字には計算式が入っており、月初粗利高を入力すると1カ月分の粗利高が連携されます。

データは、活用していかねばなりません。

何故良かったのか、悪かったのか、良かった要因は、悪かった原因は、それを考えて次に生かしていきます。

また、翌年同月の時に昨年の比較ができます。