今日の読売新聞朝刊文化面に、月刊ディベートのコーナーで英語の公用語化について、政治学者の猪口孝氏、数学者の藤原正彦氏、アメリカ文学者の佐藤良明氏の意見が紹介されています。

ネットには掲載されていないので、3氏の意見を簡単にまとめておきます。

猪口氏:企業より官庁の方が問題。TOFELを公務員試験や大学入試に導入して、自力に学ぶ制度を作れ
藤原氏:「日本人で英語のうまい人」は似たり寄ったり。国語を徹底させ、それから進路により英語の勉強量を柔軟に変えればよい
佐藤氏:今こそ、英語教育改革を起こし、「負の英語教育」を清算せよ

猪口氏と佐藤氏は英語推進派で、藤原氏はそれよりも国語教育の重視と半ば対立した格好になっています。

猪口氏の述べる、TOEFL導入は僕も賛成です。
Twitterでもギロンしましたが、論理力を学ぶための現在の受験英語はなんら役に立たない。
それよりも、「話聞読書」の4つの能力が問われるTOEFL試験の方がより実践的です。
現在、日本の一部の大学院入試での英語のスコアとしてTOEFLが導入されているくらいです。
(ロースクールに限って言えば、TOEICという抜け穴もある学校もあり、必ずしも実践的とは言えないですが…)

確かに、教育改革はどの道起こるべきことだと思います。
ただ、僕としては藤原氏が指摘するように、それで国語力が疎かになってもいけないでしょう。
英語を話したいだけならば、海外圏へ幼い頃から行けばいいだけです。
ですが、日本人である、ということは日本文化を背負っていきる、ということになります。
インドは英語とマッチしているわけではなく、昔イギリスに支配されて、その負の遺産ともいうべきものが英語であり、それが独自の文化として発展していっただけなのです。
ちょっと脱線してしまいましたが、英語が重要とはいえ、受験英語を廃止するならば、文化や論理思考を国語できちんと学ぶ必要があります。
かつての日本も「ジャパリッシュ」で対等できたのですから、英語一色にする必要はないと思います。
その分、上へ活躍したいならば、その分自分で英語勉強の努力できる制度やシステムづくりは欠かせないでしょう。

ちなみに、楽天やファーストリテイリングが英語を公用語化することについては、猪口氏のように、企業がやることなので自由にしてくれ、という立場です。
個人的には、日本人同士の会話もそうなってしまうと非効率的だと思うし、英語を使うのは国際商談や上司が外国人のときで十分だと考えますが…。

そういえば、以前養老孟司氏が、日本語の重要性を強調するために、今後の論文を日本語でしか書かない、と宣言したのを覚えているのですが、あれは今どうなっているのでしょうか?

中日新聞の筆記だったらしいですね。

受けられた皆さん、お疲れ様でした。


え?なんで「らしい」かって??


そ、それは、ES出してないんだもの。。


いや、うかつだった、とか書類で落ちた!とかではなくて、

中日で大きくやりたいことがあるわけではないのに受けるのはどうなのかなぁ、と思ったから。


ただ、だからといって皆さんが受けられているであろうお昼頃に特に用事もなく過ごすくらいならES出せばよかったかもしれないな…

最近見つけた面白いサイトで、「企業戦士ガンダム」というページを見つけました。


http://sagisou.sakura.ne.jp/~sakuchin/chiharu/01/37.html


2ちゃんねるのスレッドでもネタにされているガンダムの労働パロディ。

こうしてギャグとして笑えるのは、ガンダムパロディだから、というのもありますが、その一方で社会という縮図の中で戦闘員として戦わざるをえない状況がレッテル化されて、自虐的に見えてしまうものがあります。


さて、笑っているだけならばいいですが、自分が実際にその戦闘員になる、となると、腰が引けるものがあります。

確かに学生気分で社会人をやっていけるとは思っていませんが、だからといって人間の価値を貶めてまでしごき上げる、ということにはちっとも関心しません。


MBSのVOICEで、外食チェーン「くら寿司」から内定辞退を強要された元内定者が給与の補償と精神的苦痛の慰謝料を求めて裁判を起こしました。


http://www.mbs.jp/voice/special/201009/01_30043.shtml


この元内定者の証言が正しければ、とんでもない会社なのではないか、というのが浮き彫りにでます。

店ではお客さまは神様です、と言わんばかりのサービス精神を売っているが、実はそのスマイルが虚像だったとしたら…


さて、研修で40秒以内に言えないと内定取り消されるという「くら社員三誓」。

MBSのページでは、一部になっていましたが、

文藝PIERROT のページで紹介していたので、引用してみます。


◇くら社員三誓◇
ひとつ、私は人と会話することが大好きな社員となります。
その為に人に好意を持ちます。
人を喜ばせることが自分の喜びと思います。
いつも明るい笑顔で自分から積極的に話しかけます。
また、常にプラス思考で自分と会話すれば相手が明るく元気になれるように働きかけます。

ひとつ、私は自ら進んで仕事を覚える社員となります。
その為にマニュアルをしっかりと覚えます。
常に向上心を持ち新しい仕事に取り組みます。
またどんな仕事を頼まれても自分を成長させるチャンスと考えて喜んで引き受けます。

ひとつ、私は社会人としての基本を身につける社員となります。
その為に早寝早起きをします。
手洗いうがいを徹底し、バランス良く食事し、体調管理に気を配ります。
毎日新聞・本を読み知識を深めます。また、交通ルールやエチケットを守り健全な社会生活を送ります。
以上


どうですか、これを40秒以内に言えますか?

スポーツアナでやっと35秒で言って、しんどくなるくらいの分量。

僕もカミカミながらもやって34秒、ただし、カンペ付き。

本番だとこれを暗唱して40秒以内なので、これはキツイとしかいいようがない。


情報提供:くら寿司内定辞退強要について というブログでは、

元社員による実情を紹介しています。

また、先に紹介した文藝PIERROTの別の記事 では、ブラック認定したうえで、次のように斬っています。


企業としてはくらコーポレーションは、他の寿司チェーン店が食中毒問題を起こしているのに起こしていないという優良な面があると言える。伊達に経団連入りしているわけではないということだろう。しかし、その企業努力がそれを支える労働者たちを食い物にして人柱にするということなのだとすれば、果たして褒められるべきことなのであろうか。
上の記事でも紹介してますが、

こうした研修は人事担当者の責任だけではなく、

王様体質の役員などのトップ層の考え方が改まらない限り、続くのでしょう。


マイナビに載っているくらコーポレーションのページ では、

いかにも一般の企業のように紹介されていますが、

この事実を通してみると、ところどころ怪しいものがあります。

作業する「worker」ではなく、頭を使う「manager」。人・モノ・金を動かしながら効率を考える管理職業務です。
どう考えても研修のやり方はworkerのような気がしてならないのですが。
メンバー一人ひとりが理念を貫き、頑張ってきた結果である。
理念を貫くことって40秒以内に三誓を言うことなのでしょうか。
▼セミナーに参加
 (期待を裏切らないセミナー!)
きっと悪いことは何も言わないセミナーなんでしょうなぁ
※頑張った人を正当に評価する「完全実力評価制度」導入!

……


ちなみに、9月もくらコーポレーションではセミナーをやられるそうです。

怖いもの知らずで参加してみようかしらw

冗談はさておき、外食産業が他の業界と比べて仕事がキツイというのはよく聞く話ですが、

こういう噂が出ると、なかなか改善しようにも改善できないのでしょう。

競争が特に激しく、利益率が低い体質だと、会社に尽くせる人材でないと経営が持たないのでしょう。

とはいっても、社員を虐げないと生きていけない、というのはいかがなものか。

そこで人格否定されても、社会はこの業界だけで動いているわけではないので……


会社の体質を改善しようにも、内部や法令が出ない限り改善されないのでしょうが、

我々にできるとしたら、こういうものを見抜く力なのでしょう。

この会社の名前を今回の騒動で初めて知りましたが、

会社説明会やセミナーで良いことしか言わない、もしくは精神論を叩いてぼやかすような企業では、

まず怪しむべきでしょう。

そして、セミナーやネットの情報だけでなく、やはり自分の足で企業の実態をつかむ、これに限るでしょう。

キツいとわかっていても、それでも入社したい、と思うならば、それ相当の覚悟をするべきでしょう。


僕自身もまだ就職しているわけではないし、もっともまだ見つけている段階ではありますが、

自分なりに会社に貢献するつもりでも、

悪行が行われていたり人格を否定したり、はたまたマインドコントロールするようなことがあったときには、

ふと立ち止まって自分の身の置き方を考えたいところです。

※だからといってすぐにポンポン辞めるスタイルもどうかと思いますが。


最後に、くらコーポレーションの教育担当マネージャーを紹介しているページを紹介します。

みなさんは、ここに書かれている言葉をどのように解釈しますか?


http://hp.rhp.jp/~kuracorpo/syain_1.html



【追記】


もっとも、この会社の悪質の本質は、最終試験と称した研修を3月に行っているところで、

厳しいハードルの上に会社に文句を言わないという一筆を書かせて、新卒というカードを捨てさせるところにあります。

研修内容に関しては是非はあると思うので、そこは読者がどう考えようが自由でしょう。

個人的には、無茶苦茶だとは思いますが……