取引先の女性社長と会食した。仕事でしか彼女を知らなかったが、
意外だった力強い側面を垣間見た。
大手企業を40前後で退職し、PR会社を創業させた。
従業員はアルバイト数人で、
社長が営業から管理まですべてを担当するという、
典型的な初期の起業スタイルだ。
彼女は既に60を超えているのだが、
普通であれば、年齢を考え、
現在の会社の事業継承等について考える時期に来ているのだが、
今になっても、好奇心、向上心をはじめ、
事業意欲は衰えるところを知らない。
敬意を抱いてしまう。
”人生は一生青春、一生勉強”、昔、片思いしていた女が言っていたことを思い出した。
多少なりとも、自分の末が見え、健全な大人の諦めを胸に抑えながら、
中間管理職としてお利口さんに生きている現状に悔しさを感じた。
不条理を感じて飛び出したいという衝動に駆られても、
どうしてもストップをかけるもう一人の自分がいた。
”がたがたぬかすのならさっさとやめて、次にとりかかれ”
心の奥の自分がやけに煽っている。
社長との会食が自分に火をつけてしまったかも。