総論と各論の間には壁がある | カネコムネフミ公式ブログ~医療技術職専門の転職コンサルタント~

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転職サイトを見ると「求人数No.1」「満足度No.1」とNo.1のオンパレード。
何故、こんなにNo.1だらけなのか?というと、「登録者数」を増やす為です。
メドフィットは業界No.1を狙っていません。
では、なにを目指しているのか?
それはブログに書いています。

こんにちは!カネコムネフミです。

 

丁度、1年前には私は

どうしてその仕事をしているんですか?~ゴールデンサークル理論~

という記事を書きました。

 

実はこの記事は前編・後編の2本立ての記事でした。

その記事の後編がこちらの記事になります。

(とはいえ、この記事だけ読んでも分かるように書くつもりですのでご安心ください!)

 

釈迦に説法だとは思いますが・・・

この記事のタイトルにもある【総論】【各論】という言葉を初めて聞いた方もいると思いますので、

言葉の意味について、まずは解説します。

 

■総論:端的に言うと方針です。

 

例1)検査数UPの為に業務効率化を図ろう

 

例2)属人化(この人しかできない)を無くすためにスキル格差を無くして顧客満足度を高めよう

 

■各論:総論を達成するための取り組みです。

 

例1)効率化を図るために新しい機器を選定しよう。

そのためには複数の医療機器メーカーから話を聞いて、一番良いと思われるものを選ぼう。

そして、新しい機器の使い方をマスターし、全員がすぐに使えるためにマニュアルも作って共有しよう。

 

例2)スキル格差を無くすために院内勉強会を週1回は実施しよう。

他にも超音波検査が得意な方が実際に患者さんの検査を行っている様子を見学しよう。

 

これが総論・各論です。

 

しかし、実際にやるとなると総論は賛成だが各論は反対!という声が上がることが多いです。

何故なら各論は見ての通り、通常業務以外の負荷がかかります。

その為、「えー、めんどくさい。今のままでいいよ。」という風に取り組みが行われないままの組織が多いです。

 

ちなみにこういった状況になったときは各論反対の状況です。

 

・担当を決めるときに誰も手を挙げない(もしくはいつも特定の人しか手を挙げない)

 

・「時間が無いです」という人が多い

 

・今のやり方で十分という声が上がる

 

・総論を達成するための案(各論)が上がってこない

 

総論は文字や言葉で書くととても理想的な姿ですが、

上手くいっていない事例の大半がソフト面(現場スタッフ)に起因します。

 

それは何故起こるのか?というと私は2つの要因があると思います。

 

ひとつは腹落ちしていないからということと、

もうひとつは組織が本気になっていないからです。

 

総論を達成させるためにはひとりの力では基本、無理です。

 

「早く行きたければ、ひとりで行け。

遠くまで行きたければ、みんなで行け。」

 

というアフリカの諺がありますが、正にその通りです。

 

みんなでやらなければ総論は達成できません。

 

では、何故総論が腹落ちしないのか?

それはコミュニケーション不足だからです。

 

私の経験上、総論を考えて共有する人は優秀な方が多いです。

優秀が故に「言わなくてもわかるでしょ?」という思考を持っている場合もあります。

 

しかし、「言わなくてもわかるでしょ?」は単なる甘えです。

 

「言わないとわからんわ!」

 

というのが現場の本心だと思います。

 

その時に役立つのがゴールデンサイクル理論です。

 

WHY(何故やるのか?)

 

HOW(どうやってやるのか?)

 

WHAT(何をするのか?)

 

の3つのキーワードで構成して言葉で現場に説明することがとても大事です。

 

突然、ある日上司が、

 

「スキル格差を無くすために院内勉強会を週1回は実施しよう!(総論)

その為に週1回の勉強会をやってね!(各論)」

 

と言ってきたらどうですか?

 

私なら「いや、わかるけど・・・正気か?」って思いますね!

 

そうならないためにゴールデンサイクル理論に則って、

丁寧に現場に説明をしないといけません。

 

新しい取り組みを行う時にショートカットはありません。

充分な時間と取りましょう。

 

また2つめの失敗する理由は組織が本気ではないことです。

こういった取り組みを組織として評価することが大事です。

 

「そんなの職員ならやって当たり前」

 

という考えは今すぐに火星に向かってぶん投げましょう!

 

優秀な人材を欲する病院に人材が流出して、

気づいたら優秀な中間層がごっそりと抜けてしまい、

新人と昔ながらのやり方を踏襲するベテラン技師だけが残っているという病院も実際にありました。

 

そうなると組織力も確実に低下します。

 

さて、話を本題に戻します。

 

今日の記事のテーマは「総論と各論の間には壁がある」でした。

 

もし、この記事を読んだ方で「こんなことが当院ではあった!」

などあったら、良かったら下記のLINE@から教えてください。

 

勿論、外部には公開しませんのでご安心ください!

 

是非、お待ちしております。

 

 

【ブログ更新日】

次回は2月1日(月)の予定です。

お楽しみに♪♪

 

 

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