「Teens7」-1
8月20日(月) 夜、新木場1stリングまで10代女子レスラー主催興行「Teens7」の観戦に行ってきました。
アイスリボンのみなみ 飛香が代表となっておこなっている興行で、元々のコンセプトは
1. 10代選手がプロデュースする
2. 10代選手が試合する
3. 10代の特に女性客に見て貰う
という物だったのですが、過去の大会で1は出来ていた様なのですが、2は大会によってマチマチで、
3は全く達成出来ていませんでした。
今回は、初めて蕨の道場を飛び出して新木場開催。
またスターダム勢が二人、初参加となりました。
今回も2に付いては合格レベルとは言えませんし、10代女性が興味を持つカードとは思えません。
(10代女性では無いので、断言は出来ませんが)
到着,入場してまず気付いたのは、客入りの悪さ。
最終的には辛うじて100人は超えた様ですが、前日夜のアイスから更に半減となりました。
(ちなみに、前日昼のスターダムはアイスの倍ですので、それから見ると1/4)
また、10代女性は今回もほぼ不在でした。
前回までは、女性&10代は無料としていたのですが、今回はそれが行なわれたのかもはっきりしません
でした。
また、それを別にしても大会のPRがあまりなされておらず、特にJWPやスターダムでは恐らく全く
無かったのではないかと思われます。
そうなるとカード自体も集客力の有る物では有りませんので、むしろ良く100人も集まったな、とさえ
思えました。
毎回思っていたのですが、まずは選手の友人や同級生を集めないのが不思議です。
前日初エキシを行なった練習生きゅうりのエキシが有るのかと思ったのですが、当人が初エキシで
身体中が痛いらしく、売店の手伝いだけでした。
リングアナは、りほの姉で飛香とは幼い頃からの友人でもある聖菜さんが務めましたが、そのアナウンス
でカード毎に全選手が登場。
円陣の後、飛香だけが残ってマイクを取り、10代と女性へのアンケートに続いて裏方さんへの謝辞等が
有って試合開始となりました。
試合中は撮影禁止でしたので、画像は有りません。
◆第1試合
シングルマッチ10分1本勝負
×りほ (4:41 紫閃光→片エビ固め) ○紫雷 美央 (フリー)
「今日は、しっかりした大人の対応を教えてあげよう。
君の技を全身で受け止める、来い!」
という美央でしたが、りほのエルボーに続くドロップキックは大人げ無くかわし、フロントキック連発から
サッカーボールキックで会場からブーイング。
美央はヘアホイップ連発から、コーナーで踏み付け。
ミドルキックを叩き込んだ美央がコーナーに上がると、りほは下からエルボー,張り手で動きを止め
デッドリードライブ。
ウラカンラナ・インベルティダからジャンピングニーを決めるりほに対し、美央はカウンターのニーリフト。
丸め込みを狙うりほに、美央はフロントキック。
エルボー合戦から張り手を叩き込むりほに、美央は張り手を返すとカカト落とし。
りほが返すと、美央は走り込んで紫閃光を叩き込みスリーカウントを奪いました。
リング上にいたのは、かつてさくらと後楽園メインで好勝負を演じ、里村にも噛み付いたりほ様では無く、
ただの女子中学生レスラーりほちゃんでした。
前日の広田戦同様、殆どプロレスらしい攻防も無いまま呆気無く敗れる姿は、アイスファンであれば
信じられない物を見た気持ちになった筈です。
ここ最近試合数も減り、明らかな練習不足が見えていたりほですが、それでも練習の貯金と持ち前の
プロレスセンスでそれなりの試合を見せてきました。
ですが、前日の広田戦で「もしかしたら、こんな試合しか出来なくなっているのか?」と懸念した通りの
結果でした。
高校受験を控え、恐らく9月の後楽園でプロレスは中断すると思われますが、それまではプロとして
しっかりした姿を見せてほしかったので、何とも残念でした。
◆第2試合
タッグマッチ20分1本勝負
×くるみ&入江 茂弘 (チームでら) (12:02 でんでんむし) ○つくし&田村 和宏 (STYLE-E)
前日タッグチャンピオンになった二人ですが、くるみは久し振りに「くまぐるみ」、一方のつくしは田村と
小柄コンビを結成してぶつかります。
先発はつくしとくるみで、ヘッドロックから投げと定番の攻防で両者交代。
ロックアップからの力比べは、流石に入江優勢で押し込みます。
タックルでも優勢の入江ですが、田村はドロップキックで倒すとつくしと二人でおてんばダッシュ。
つくしがポーズを決めますが、入江がタックルで吹っ飛ばしボディスラムでくるみに交代。
くるみは逆エビを極め、ロープに逃げられると入江に交代。
入江はつくしをロープを使って踏み付けて会場からのブーイングを受けると、WARスペシャル。
入江がブレーンバスターを狙って持ち上げると、田村がひざにドロップキック。
つくしはその勢いで入江を投げ、会場を沸かせると田村に交代。
田村はキック,エルボーからスリングブレイド。
PKを決めた田村に入江はスクラップバスターを狙いますが、田村はコブラツイストに切り返し。
力づくで振りほどいた入江は、串刺しラリアットからテディベアでくるみに交代。
くるみがタックルでぶつかりますが、田村は倒れず脇固め。
田村がロープに飛ぶと、飛び込んだ入江が捕えてスクラップバスター。
くるみは田村に、ボディプレス2連発からサマーソルトドロップ。
セカンドロープからのダイビングボディプレスも決めたくるみですが、田村は返すとローキックでつくしに
交代。
くるみが串刺しタックルから前宙アタックを決めると、つくしもオースイスープレックス。
返したくるみがキャトルミューティレーション。
くるみの空中胴締め落としに、つくしはカサドーラ。
つくしがロープへ飛ぶと、入江が足を引っ張って倒します。
入江がつくしをボディスラムでセットして、くるみがトップロープからのダイビングボディプレス。
くるみはジャーマンスープレックスも決めますが、田村がカット。
くるみがロープに飛ぶと、今度は田村が足を引っ張って倒し、ダブルドロップキック。
つくしが、ハルカゼに続いてスカイツリーを狙いますが、くるみが切り返し。
くるみのラ・マヒストラルもつくしが切り返し、丸め込み合戦から最後はつくしがでんでんむしを決めて
スリーカウントを奪いました。
この技を初めて見る観客も多い様で、客席から驚きの声が上がっていました。
いつも安心して見ていられるつくしは勿論、くるみも元気に男子選手にぶつかっていたのが印象に
残りました。
ただつくしvs 入江は体格差が有り過ぎて、本人は何度かぶつかっていて結構平気そうなのですが、
見ている方がヒヤヒヤしてしまいます。

