『アイスリボン#407』-2
◆第3試合
シングルマッチ 10分1本勝負
×松本 都 (6:47 横入りエビ固め) ○成宮 真希
成宮がデビュー直後に、秒殺で初勝利を上げて以来のシングル対戦となります。
ヘッドロックから投げの応酬、リストの取り合いと進み、成宮が都の左腕に攻撃すると、都は成宮の
右足へエルボー攻撃からアンクルホールド。
都はコブラツイストから卍固め,グラウンド卍へ移行。
逃れた成宮はダブルチョップからアルゼンチンバックブリーカーを狙いますが、都はエルボーで回避。
成宮はスリーパーを決め、ボディスラムからコーナーへ上りますが、追い付いた都はアルゼンチンバック
ブリーカーで担ぎます。
ギロチンドロップも落とす都ですが、得意技を使われて怒った成宮はチョップで反撃。
都のみやここクラッチをカンパーナに切り返すと、アルゼンチンバックブリーカーからアルゼンチン
コースターで叩き付けギロチンドロップ。
都がスーパードロルからシャイニング都ザードを返しみやここクラッチを狙いますが、それを切り返した
成宮が丸め込むとスリーカウントが入りました。
意識的なのか結果的なのかは分かりませんが、都が遊び無しの真っ向勝負を仕掛けました。
しかし内容が悪い時の典型で、技が単発でしかも一つ一つの技が雑になっていました。
体格もパワーも有る選手では無いので、こうなってしまうと攻撃に威力が有りません。
結果的には成宮の強さが目立ってしまいましたが、その落ち着きと貫録はどちらが先輩のチャンピオンか
分からない程でした。
◆第4試合
タッグマッチ 20分1本勝負
○藤本 つかさ&紫雷 美央 (12:38 ツカドーラ) ×雫 あき&松本 浩代
先発は、IW19タイトルマッチを控えたつっかと雫。
雫ががぶってローリングを決め、マウントポジションから腕ひしぎ逆十字を狙いますが、逃れたつっかは
スリーパー。
雫は態勢を入れ替えるとフロントスープレックス気味に投げ、逆片エビからフロントネック。
そこへ美央が飛び込みカットすると、ダブルのキック。
つっかはサッカーボールキックからヘアホイップで、美央に交代。
美央は「ブ○」と叫びながらのサッカーボールキックからスリーパーで、つっかに交代。
つっかはコーナーに詰めた雫に、ジャンピングエルボーから串刺しドロップキックで美央に交代。
美央は雫をキャメルクラッチに取り、カットに入ろうとする浩代に「森へ帰れ!」
雫をコーナーに詰めた美央はジャンピングニー。
つっかが飛び込んで串刺しドロップキックを決め、美央がミドルキック。
雫はタックルで美央を倒して、浩代に交代。
浩代はミサイルキックから串刺しタックル,ブレーンバスターと美央を攻め込み、雫を背負っての
合体ニー。
美央は丸め込みで流れを切って、つっかに交代。
つっかは串刺しドロップキック,エンジェルニーからエースクラッシャーを狙いますが、浩代が回避。
再度エースクラッシャーを狙うつっかですが、浩代は今度はバックドロップに切り返し。
美央が飛び込んでキックを叩き込み、合体でエースクラッシャー敢行。
つっかがサッカーボールキックからPKはかわされましたがハイキックを決めると、浩代はラリアットの
お返し。
つっかが回転エビからカサドーラを狙いますが、浩代はそのまま担ぎ上げるとアルゼンチンバック
ブリーカーの態勢から東海道落としで雫に交代。
雫はフィッシャーマンバスター3連発からラリアットを狙いますが、つっかはドロップキック。
つっかがビーナスシュートを狙いますが、雫はコーナーに上がった所を捕まえてデッドリードライブ。
雫が脇固めから腕固めを極めますが、美央がカット。
つっかが雫にビーナスシュートを決めますが、浩代が飛び込みラリアット。
雫がつっかにチキンウィングフェイスロックを極めると、美央がカット。
雫がラリアット,ヨーロピアンエルボーと叩き込み、デスバレーボムも決めますが美央がカット。
雫はつっかの丸め込みを返したところに浩代が飛び込みバックエルボーを狙いますが、つっかが
かわして雫に命中。
そこへ美央が飛び込み、雫に紫閃光。
ダウンした雫をつっかがツカドーラで丸め込んで、スリーカウントを奪いました。
入場時からバラバラの雰囲気だった雫組に対し、つっか組には気の合った様子が見えましたが、
試合でもそのままで予想以上に良いコンビネーションを見せるつっか組にローンバトルの雫組が
翻弄された印象でした。
特に雫は、最初のアマレス的な動きでつっかを圧倒した以降は、美央の口撃に完全にペースを崩されて
いました。
その美央が試合では一番目立っており、浩代に「森へ帰れ!」,雫に「寺へ帰れ!」との口撃のキレは
流石です。
つっか&美央は、メインで活動している団体が異なっている為組む機会はあまり有りませんが、共に
タッグは上手いし面白いチームです。
継続的に組んでいけばトップクラスの人気タッグになりそうですが、色々と難しいかも。
試合としては、最初と最後がIW19前哨戦という感じになりましたが、むしろそれ抜きで純粋なタッグマッチ
としての方がより面白くなったと思います。
それはともかく、つっかは雫の強い面と弱い面をしっかり把握している様に感じられました。
どういう結果になるにせよ、前回トーナメントの決勝を超える試合を期待します。