『Teens6』-1
6月16日(土)お昼アイスリボン道場まで『10代レスラー主催興行・Teens6』の観戦に行ってきました。
アイスリボンの17歳みなみ 飛香が代表となって
*10代選手がプロデュース
*10代選手が出場
*10代女子に見て貰いたい
という事で昨年始まった興行も、今回で6回目。
予定していた石橋 葵の怪我による欠場も有り、10代選手は7人で、その内他団体は2人。
観客も前回より少し減った感じで、狙いの筈の10代女子は今回も殆ど不在と、何らかの工夫や努力を
したとは思えませんでした。
開始時刻となって参加選手が入場しましたが、現れたのはアイスリボンの5人のみ。
「団体の枠を超えたい」とも言っていた筈なのですが、そうなってはいませんでした。
飛香だけがリングに残って、大会と各試合の見どころを説明。
これまでの大会でレフリーやリングアナとして参加していた聖菜さんは、資格を取る為の試験の為
不在とのことでした。
「第一試合、マリーは「バカ外人」と呼ばれていますが、くるみも英語は全く分からず「バカ日本人」です。
バカコンビで、上手くやっていけると思います。」
「第二試合、Teens5のトーナメントで優勝したりほが希望した一戦です。
りほのデビュー戦の相手でもある奈苗さんとの試合となります。」
「第三試合、奈苗さんとりほの試合が決まって、この試合がメインだと考えていました。
だけど代表としてこれがメインで良いのかと考えた時、これじゃダメだと思って、来週20歳になってしまう
花月選手と自分の試合をメインに組みました。
自分は全力でぶつかりたいと思います。」
Teensでは毎回そうなのですが、試合中の撮影は禁止でした。
◆第1試合 タッグマッチ 20分一本勝負
つくし&×長野 ドラミ (9:44 ラ・マヒストラル) ○くるみ&クレイジー・マリー・ドブソン
先発はつくしとくるみで、定番の素早い攻防を見せて両者交代。
マリーがパンチからキックで先制しますが、ドラミがボディスラムからタックルを連発してボディプレス。
マリーはエルボーで反撃し、串刺しヒップアタックからクロスボディ。
ドラミはタックルで倒すと、つくしに交代。
つくしは、おてんばダッシュからフットスタンプ。
弓矢固めを狙い大柄なマリーが堪えますが、上がらないとドラミがフォローして完成。
マリーはボディスラムからストンピング、再度ボディスラムで反撃しますが、つくしはヘアホイップ。
マリーもエルボーからヘアホイップのお返しを見せ、ボディスラムでくるみに交代。
エルボー合戦から、くるみがダブルチョップ。
くるみはタックルで倒すと、キャトルミューティレーションの態勢に入りますが、つくしは背筋で跳ね
飛ばします。
つくしは串刺しドロップキックから、トップロープへ上がるとダイビングボディアタック。
マリーが飛び込み、つくしをコーナーに振るとヒップアタック。
くるみは前宙アタックからジャーマンを狙いますが、つくしはカサドーラの入りから変形弓矢固めに
切り返し。
マリーがカットに入りますが、ドラミも飛び込み二人をロープに磔にすると、ドロップキックとドラドラ
アタックの共演。
つくしは変形の回転エビ固めを決め、返されるとドラミに交代。
ドラミはドラドラアタックからハーフスラムバスターを決め、セカンドロープからドラトーンを狙いますが、
くるみは避けて自爆。
くるみはコーナーからの空中胴締め落としを決め、セカンドロープからのダイビングボディプレス。
トップロープからのダイビングボディプレスも決めたくるみがラ・マヒストラルを狙いますが、ドラミは堪えて
持ち上げるとサイドバスターで叩き付けます。
ドラミがトップロープへ上がりますが、追い付いたくるみがデッドリードライブ。
くるみの空中胴締め落としから、丸め込みの応酬。
飛び込んだつくしがくるみをハルカゼで転がし、そこへドラミがドライングゲットを決めますがマリーが
カット。
マリーがドラミにムーンサルトプレスを決め、くるみがラ・マヒストラルでスリーカウントを奪いました。
マリーがまだ試合慣れしていない感じで、その上くるみとも言葉が通じずコミュニケーションが
取れない為、試合全体がバタバタした感じになってしまいました。
最後のムーンサルトは、当人にも相手選手にも危険な感じで決まって、ちょっとヒヤっとしました。
試合経験を積むのなら、成人選手なら英語でコミュニケーションを取れる選手もいますし、アイスへの
継続参戦も有効かと思います。
試合後ドラミがマイクを取り、翌日の北沢大会でプロレスを無期限休養すると宣言。
つくしから「前回Teensで負けており、勝ち逃げは許さない」との発言が有り、飛香は「今から試合をしろ」と
提案。
それに対し、二人とも「お腹が空いて動けない」。
飛香からは「それなら、第三試合終了後試合をしろ」との話が出て、両者とも了承。
第三試合終了後に、時間無制限一本勝負でシングルマッチが行なわれる事になりました。
*ドラミがマイクを持った時にちょっと嫌な予感がしたのですが、突然でしたし、そういった予兆が殆ど
無かったので、驚き,ショックを受けてしまいました。
以降の試合に関しては、大分テンションが落ちた状態での観戦となりました。
◆第2試合 シングルマッチ 20分一本勝負
○高橋 奈苗 (スターダム) (12:02 ワンセコンド) ×りほ
ゴングと同時にりほが飛び込んで、ドロップキックからエルボー連打。
奈苗はチョップを返し、タックルで倒します。
アームホイップの応酬からリストの取り合い、りほが丸め込みを見せて一旦試合が落ち着きます。
手四つから奈苗がスリーパー,ネックロックと攻めますが、りほも切り返してスリーパー。
りほを背負ったままコーナーに叩き付けたエルボーを打ち込みますが、りほはドロップキック4連発から
踏み付け。
りほがボディスラムを狙いますが、上げる事が出来ず逆に奈苗がボディスラム。
りほの腕を固めてアームブリーカーを極め、逃げられると串刺しラリアットを連発。
奈苗の足を払って倒したりほはジャンピングニーからノーザンライトスープレックスで投げられないと、
にこにこクラッチ。
返した奈苗は、脇固めからアルバトロス。
りほがロープに逃れると、カナディアンバックブリーカーの態勢からひざに叩き付けます。
張り手を返すりほに、奈苗はリーリフト。
りほはランニングエルボーから再度張り手を叩き込みますが、飛び込む所へ奈苗はフロントキック。
奈苗はセカンドロープからのボディプレスを狙いますが、りほがかわして自爆。
りほはジャンピングニーを叩き込み、セカンドロープからのダイビングフットスタンプ。
トップロープからのダイビングフットスタンプも決めたりほは、再度ノーザンライトスープレックスを
狙いますが、奈苗は堪えてフロントネックに切り返し。
上手く上になったりほは、張り手からストンピング。
りほはくるくるリボンを狙いますが、身体が回り切らず失敗。
奈苗がラリアットがコーナーに上がろうとしますが、りほがドロップキックで場外へ落とします。
場外の奈苗に、りほはエプロンからダブルニーアタックを決め、更にコーナーからプランチャー。
リングに戻った奈苗に、りほはそうまとう。
張り手を返す奈苗に、りほはくるくるリボン。
返されるとそうまとうも決めますが、カウントはツー。
りほがトップロープに上がると、追い付いた奈苗は雪崩式ブレーンバスター。
奈苗はりほをワンセコンドで叩き付け、二発目はそのまま固めてギブアップを奪いました。
練習も試合も足りていないりほが現時点での総てを出し、奈苗がそれを受け止めた事で観客も
盛り上がった好試合となりました。
とは言え、対戦相手が例えデビュー1ヶ月の新人でも名勝負にしてしまう奈苗が相手ですので、それを
差し引くとそこまでの高評価とはいきません。
りほが高校受験の為休業するのは間違い無いと思っていますし、当然の事だと思いますので、むしろ
その日を決めて、そこまではプロレスに力を入れる方が、今の中途半端な状態よりベターな気がします。

