『アイスリボン#373』-2
◆第3試合 シングルマッチ 10分1本勝負
○志田 光 (8:23 雪崩式ブレーンバスター→片エビ固め)×松本 都 (崖のふちプロレス)
試合前の握手を都がすかした所で、既に志田がイライラした表情を見せていました。
バックの取り合いからグラウンドは、志田が優勢。
手四つもパワーに勝る志田が優勢でしたが、都は志田の足を踏んで形勢逆転。
都は大外刈りで倒すと、ヘアホイップからフェイスバスターで叩き付けキャメルクラッチ。
そこから志田の両手を取ると、予告通りのマンマ・ミーアポーズを取らせます。
都がマンマミーアからスリーカウント風のランニングニーを見せると、怒った志田が強烈なストンピングの連打。
志田は都をエプロンに固定すると、場外を走ってのニーリフトを叩き付けます。
志田は都をコーナーに逆さ吊りにして突進しますが、起き上がった都は「ヤー!」
そこへエルボーを叩き込んだ志田は都を担ぎ上げますが、都はそのまま空中でストレッチ狙い。
しかし、形が不充分で志田にサイドバスター気味に叩き付けられます。
志田は再度都をファイアマンズキャリーで担ぎ上げますが、都は空中卍固めからグラウンド卍。
逃れた志田は風車式バックブリーカーで都を叩き付け、カナディアンバックブリーカーを狙いますが、都は
切り返してスリーパー。
志田も切り返して、お返しのスリーパーからジャイアントバックブリーカー。
逃れた都がフロントネックを極めますが、志田は振りほどくと都をコーナーに叩き付けジャンピングニー。
志田がブレーンバスターを狙いますが、都は堪えてスイングDDT。
トップロープに上がる都ですが、追い付いた志田は雪崩式狙い。
コーナー上での攻防が続きましたが、志田が雪崩式ブレーンバスターを強引に炸裂させ、スリーカウントを
奪いました。
序盤は都ペースだったのですが、スリーカウントにキレてからは志田ペースの試合となりました。
ただ後楽園を考えると、あおいは都以上にペースが掴み難い相手ですので、どうやって自分のペースに
するのかはしっかり作戦を立てる必要が有りそうです。
フィニッシュシーンですが、実際には都の肩は明らかに上がっていました。
都が殆ど動けない状態になっていましたし、当人からの抗議も無かったので問題にはなりませんでしたが、
レフリーのジャッジが好勝負に水を差すケースも有ります。
レフリーも意識を高く持って、鍛錬に励んでほしいと願います。
◆第4試合 タッグマッチ 20分一本勝負
松本 浩代 (エスオベーション)&×くるみ (10:49 タイガースープレックスホールド) ○つくし&長野 ドラミ
くるみのコールは「破壊する小学生」
浩代組が奇襲を仕掛け、浩代がドラミを場外に落とすと、リング上はつくしとくるみがエルボー合戦から投げ技の
応酬。
両者交代し、浩代とドラミが激しいタックル合戦。
ロープで勢いを付けてぶつかったドラミが浩代を倒し「踏み台」と上に乗ろうとしますが、浩代はそれを許さず
ストンピングからドラミの顔面をロープに擦り付けます。
くるみに交代し、ダブルタックルでドラミを倒すと逆エビを仕掛け、浩代も飛び込んでキャメルクラッチ。
つくしが二人をドロップキックでカットすると、ドラミはくるみにランニングエルボーからボディプレス。
くるみの空中胴締め落としを受け止めたドラミはコーナーに叩き付けますが、くるみもダブルチョップから
くるみ割り人形を返して浩代に交代。
ドラミはエルボーを叩き込むとドラドラアタックを狙いますが、浩代はフロントキックで迎撃。
ラリアットを決めたドラミがクロスボディを狙いますが、浩代は受け止めると投げ捨て式バックフリップ。
串刺しアタックを決めた浩代が
コーナーに上りますが、つくしがカットします。
ドラミは浩代を肩車してドラドラドライブ狙いですが、浩代は回避。
くるみがドラミを抑えて浩代がエルボーを狙いますが、ドラミがかわして同士討ち。
飛び込んだつくしが浩代にドロップキックを叩き込み、ドラミはドラドラアタック。
ドラミは浩代をハーフスラムバスターで叩き付けると、セカンドロープからのドラトーン。
返した浩代が四つんばいになった所へ、ドラミが「踏み台!」と叫びながら背中に飛び乗りそこからセントーン。
交代したつくしは、浩代にドロップキック5連発。
つくしはタイガースープレックスの態勢に入りますが、流石に上げきれず、逆に浩代がバックドロップ狙い。
つくしが切り返して丸め込むと、浩代も強引に押さえ込んでくるみに交代。
サンセットフリップを決めるくるみに、飛び込んだドラミがエルボー。
つくしはくるみをカサドーラで丸め込み、返されるとコーナーへ叩き付けて串刺しドロップキック。
つくしがミサイルキックを狙いますが、くるみはかわして自爆させるとキャトルミューティレーション。
上手く脱出したつくしがアンプリティアを狙いますが、くるみがすかした為、一人アトミックドロップに。
飛び込んだ浩代がドロップキックを決めて、くるみをおんぶすると「250Kg!」
くるみがトップロープからのダイビングボディプレスを決めますが、ドラミがカット。
つくしのカサドーラを切り返したくるみがラ・マヒストラルを狙いますが、つくしも切り返してトゥインクルスター
ロック。
浩代がカットに入ると、ドラミも飛び込んでエルボー。
つくしがくるみにミサイルキックを決めタイガースープレックスを狙いますが、くるみが堪えます。
つくしはくるみに張り手を入れるとハルカゼを決めますが、浩代がカット。
くるみもラ・マヒストラルを決めますが、こちらはドラミがカット。
浩代のエルボーがくるみに誤爆し、つくしがアンプリティアからタイガースープレックスでくるみからスリーカウント
を奪いました。
試合後、つくしを睨み付けるくるみの眼は、完全にプロレスラーの物でした。
四人の個性とそれぞれのライバル意識が出た、内容の濃い好勝負でした。
特にドラミの浩代に対する意識が強く伝わってきて、後楽園の一戦に期待が持てそうです。
また、つくしとくるみの闘いも一試合毎に充実度を増しており、キッズという枠を超えた激しさを持っています。
浩代と言う核が有ったとはいえ、キャリア1年未満~2年の10代選手がこれだけの試合が出来るのですから、
アイスリボンは舐めた物では有りません。