『アイスリボン#340』-2 | メドさんのマニアックな日々

『アイスリボン#340』-2

◆第2試合 タッグマッチ 15分1本勝負
松本 浩代 (エスオベーション) & ×長野 ドラミ (11:11 ビーナスクラッチ) 志田 光 & ○藤本 つかさ


浩代の先発を見てビーナス側は共に先発を志願してなかなか決まらず、浩代から「早くしろ!」の声が出ました。

結局先発したのは志田でしたが、組み合った所へつっかがミサイルキック。
浩代をコーナーへ叩き付けると、志田のランニングエルボーから合体ミサイルキック。
ビーナスが浩代をロープに飛ばしますが、帰ってきた浩代はクロスボディで二人を倒し形勢逆転。
志田をロープに固定すると「昨日、ゾンビになったんだよ!」と攻撃を加え、更にヘアホイップからドロップキック

でドラミに交代。
ヘアホイップを狙うドラミですが、志田は堪えてボディスラム狙いから上がらないと見るとニーを入れてつっかに

交代。
飛び込んだつっかは、まずコーナーの浩代に一撃入れてからドラミにエルボー。
つっかはドラミを腹ホイップで投げて、志田に交代。
代わった志田も浩代に一撃入れてからドラミにキャメルクラッチ。
代わったつっかがまたも浩代に一撃入れますが、ドラミはタックルを返して浩代に交代。
度重なるチョッカイに苛ついていた浩代は、つっか,志田,つっかとタックル3連発。
つっかをボディスラムで投げると、その上にドラミをボディスラムで投下。
コーナーに飛ばされたつっかが三角飛びプランチャを返し、カサドーラで丸め込んで志田に交代。
志田は、スリングブレイド,ジャンピングニーからブレーンバスターを狙いますが堪えられてニー攻撃へ。
浩代のエルボーに志田もエルボーを返しますが、浩代はどんどん前進しランニングエルボーからフロントキック

の三連発。
志田をアルゼンチンバックブリーカーに担ぎ上げた浩代をつっかがキックでカットしますが、浩代は二人を

捕えるとコーナープレスから、二人まとめてのバックドロップ。
志田にミサイルキックを入れた浩代はトップロープに上りますが、そこへつっかがハイキック。
コーナーに落ちた浩代に志田がスリーカウントからブレーンバスターと決めますが、浩代はバックエルボーを

返してドラミに交代。
タックル3連発のドラミですが、志田はSTOで叩き付けるとつっかに交代。
サッカーボールキック連発のつっかですが、PKは交わされエルボーの応酬へ。
そこへ浩代が飛び込み、つっかにタックル。
ドラミがクロスボディ連発から左腕のサポーターを直し、浩代におぶさっての合体ボディプレス。
ドラミがドラドラアタックからドライングゲットを決めますが、志田がカット。
志田のジャンピングニーに続いてつっかがPKを決め、ダブルミサイルキック。
ドラミもクロスボディから再度ドライングゲットを狙いますが、つっかが切り返してフェイスロック。
ドラミもそれを切り返して丸め込み、つっかのドロップキックも跳ね返してボディプレスを決めますがカウントは

ツー。
最後は突っ込んできたドラミをつっかがビーナスクラッチで丸め込んで、スリーカウントを奪いました。


序盤は浩代との勝負を望んでいると見えたビーナスですが、中盤以降は浩代に圧倒され結局はドラミを

丸め込んでの勝利となってしまいました。
勝つにせよ負けるにせよ、浩代との勝負を徹底してほしかったです。
ビーナスも無論成長していますが、同時に浩代も成長しており、両者の差が縮まっているのかと思っていたら

むしろ広がっていた印象を受けました。
このクラスの選手と当たるとフラッシュトーナメントでも指摘されていた「線の細さ」が歴然で、技以前の身体作り

の面がアイスリボン選手全体の問題かと感じます。
以前書いた事が有るのですが、食事内容 (メルマガで見る範囲のみですが)に一般女性の食事と大きな違いが

有る様には思えません。
身体作りという面からも、食事がトレーニングの一環である事をもっと意識してほしいと願います。


一方の浩代は、そのトップ選手との差をアイス選手に体感させるのに、現役ではベストの選手だと思います。
諸事情により以前の様に頻繁に参戦するのが難しくなっていますが、なるべく多くのオファーを出し、つながりを

持ち続けてほしいです。
特に米山も不在となる来年以降を考えると、彼女が参戦するかしないかは大きいです。


◆第3試合 シングルマッチ 時間無制限1本勝負
○リボン高梨 (DDT) (12:50 トラースキック→片エビ固め) ×さくら えみ


オープニングでも緊張していると言っていたさくらの表情が固かったのですが、ゴングが鳴るとアームホイップの

連発から高梨をロープに詰めると、珍しいスペースローリングエルボー。
さくらはフロントネックで絞り上げてからロメロスペシャルを極め、更に強烈な水平チョップを一発。
高梨はキックからドロップキックを入れ、フェイスロック,グランドコブラ、更にネックロックからネックブリーカー。
コーナーのさくらの背中にドロップキックを入れた高梨は、フロントネックで絞り上げますが予告付きトラース

キックは交わされます。
ダブルアームの態勢となったさくらですが、高梨も堪え力比べ。
さくらはようやくダブルアームスープレックスで投げると、高梨をコーナーに叩き付け「さくらえみ 80Kg!」
さくらはミサイルキック2連発からチョップを連発。
ロープ越しのパロスペシャルも極め、更にダブルアーム式バックブリーカーの2連発。
ジャイアントバックブリーカーからリンギーナを極めます。
地獄突きで流れを変えた高梨は、DDTからスリーパー。
さくらがエルボー連発で脱出しますが、高梨は再度スリーパーへ。
何とか脱出したさくらは、張り手からスリーパーのお返し。
高梨はさくらをコーナーに固定すると、ドロップキックからネックブリーカー。
高梨がタカタニックを狙いますが、さくらは切り返して丸め込み。
トラースキックで高梨をダウンさせたさくらは、コーナーでフットスタンプからリバーススプラッシュ2連発。
しかしムーンサルトは交わされ、そこへ高梨がトラースキックからレッグラリアット。
バッカスは崩れましたが、再度トラースキックを叩き込んでスリーカウントを奪いました。


序盤こそさくらが応援してくれた観客の方向へ向かって試合をする事も有りましたが、以降は一切遊びの無いリアスな闘いとなりました。
特に高梨のスリーパーでさくらに余裕が無くなってからは完全に真っ向勝負となりましたが、こうなるといかに

実力者でも女子選手は厳しいです。
初めてさくらから勝利した事で高梨に勢いが付くなら、さくらも負けて悔い無しかと思います。


◆第4試合 ICE×60選手権試合 20分1本勝負
【王者】○みなみ 飛香 (9:08 ブロックバスターホールド) 【挑戦者】×くるみ
※第12代王者4度目の防衛に成功。


メドさんのマニアックな日々

ゴングと共に飛び出したくるみがタックルを仕掛けますが、打ち勝ったのは飛香。
くるみはロープに飛んで飛香をカニバサミで倒すと、キャメルクラッチから逆エビ、更に逆片エビの形で反動を付けて絞り上げます。
ハリキリキックで逆転した飛香は、スリーパーから逆エビ。
形が崩れ、それで一層厳しい角度になりますが身体が柔軟なくるみは何とかエスケープ。
飛香は足四の字を極めますが、くるみは反転からエスケープ。
くるみは飛香をコーナーに押し込むと、ブロンコバスターから前宙アタック。
ダイビングボディプレスに続くヒップドロップを交わされたくるみは素早くキャトルミューティレーションへ入りますが、ロープが近くブレイク。
飛香がフットスタンプ,フェイスクラッシャーからブロックバスターを狙いますが、逃れたくるみが再度キャトル

ミューティレーション。
エスケープした飛香のバックを取ったくるみは、ロープの反動を使ってジャーマンスープレックス。
これを返した飛香に、くるみは二段目からの空飛ぶくるみ割り人形。
更にトップロープから狙いますが、飛香が追い付きブロックバスターで叩き付けます。
くるみをボディスラムでセットした飛香はトップロープへ上りますが、立ち上がったくるみが雪崩式一本背負い。
セカンドロープへ上がると初公開の「二階からのくるみ」を投下しますが、カウントはツー。
飛香のブロックバスター狙いにダブルチョップを入れたくるみでしたが、ロープに飛んだ所でカウンターの

ブロックバスターを食ってスリーカウントを奪われました。。


キャリア,実績に加え、体格でも上回る高校生と、成長したとは言え殆ど勢いだけの小学生ですから、普通に

考えれば飛香に負ける要素は有りません。
であれば、くるみの技をしっかり受け止めてその上で倒すか、逆にタイトルマッチという事で圧倒的な強さを

見せ付けるかだと思うのですが、結果的にはどちらとも言えない中途半端な物になってしまいました。
ファンの間から飛香のブロックバスターが、さくらのラ・マヒストラル以上の「ガッカリ技」になっているという話を

聞きますが、今回もフィニッシュのブロックバスターが出た時に観客から聞こえたのは歓声では無くため息

でした。
タイトルマッチで勝利すればチャンピオンですが、それだけでは観客の支持は得られません。


くるみに取っては、客前のタイトルマッチはこれが初めてでした。
大きな経験になったと思いますので、IW19を防衛すると共に他タイトルも含め挑戦を続けて、自分の不足して

いる部分を身に付けていってほしいです。