「アイスリボン#302」-3 | メドさんのマニアックな日々

「アイスリボン#302」-3

≪通算成績≫
さくら えみ(0勝0敗16分)

各選手相手に一番手という事で、相手に合わせながらもスタミナを奪ってドローという狙いを達成した

感じでした。
自身の時は全勝か全ドローかと思っていましたが、基本的には相手の技を受けながらのドローで、体調が

ベストでは無い中トップとしてやれる事をやった、という所でしょうか?
体調が優れないのはなかなか治らない風邪とダイエットが原因と思われますが、試合中「さくらえみ70Kg」を

出した様に体重はどうなのかな?
何度も書いていますが、横浜のつっかとの試合はタイトルマッチでは無くノンタイトルの頂上決戦で良いと

思っています。
つっかとしても、体重を落として体調が良くない可能性の有るさくらでは無く、ベストのさくらを倒さなくては

意味が無いと思いますので。


志田 光(11勝2敗3分)

本人が「全勝を狙っていた」と言う通り、最初の試合から勝ちに拘り瞬殺,秒殺を重ねていく姿には強さと凄味を

感じました。
一瞬でギブアップを奪える、切れの良い腕ひしぎや脇固めを持っているのも大きいですし、久し振りに出した

シダックスAも有効でした。
反面、勝ち急ぎからポカ負けをする悪い癖も残っており、くるみ,もちに連敗したのは勿体無かったです。
ともあれ、ドラマから復帰した直後の少し歯車の狂った感じからは完全に立ち直っており、トップ争いへの狼煙を

上げました。


都宮 ちい(3勝4敗9分)

最初にドラミを秒殺したのは良かったのですが、成宮に勝ち切れなかったところから歯車が狂ったのか、因縁の

志田,つくしに連敗してトータルでは負け越しとなりました。
スタミナ切れが肉体的だけでなく精神的にも予想以上に早かった印象を受けましたが、元々相手を研究して

じっくり闘って仕留めるタイプなので、こういう試合形式が苦手だったのかとも思います。
同じ関節技でも、志田の様に一瞬で仕留めるよりじっくりと痛め付ける感じなので、後輩に粘り切られた事も

成績が今一つだった原因だったかもしれません。


つくし(11勝2敗3分)

志田と共に、この大会を大いに盛り上げてくれました。
全試合でまずお得意のドロップキックを仕掛け、それで瞬殺した試合も数試合有りましたし、交わされたり

返されたりしてもしつこく繰り出し、トータル何発のドロップキックを出したか分かりませんが、それでもスタミナが

切れず最後のさくら戦では顔面直撃の一発を繰り出しました。
またハルカゼの切れも健在で、くるみには一度切り返されましたが、それ以外はきっちりと相手を仕留めて

いました。
勢いという言葉はもう不要で、しっかり実力と自信を身に付け、トップを争う一人に成長した事を見せ付けました。


くるみ(2勝4敗10分)

自分の順が来るまでは後輩相手に勝ち切れず印象が薄かったのですが、自分の順でちいと引き分けつくしを

倒して存在感を見せました。
もちとの試合で完全にスタミナ切れを起こしていたのですが、何とか立ち上がって残り三試合を闘い抜き

ましたし、連勝を続けていた志田を破った一勝は、今大会最大のアップセットでした。
スタミナ不足や、逆エビ等に捕えられると動けなくなって身体の柔軟性で耐えるしかなくなる筋力不足と、

まだまだトレーニングすべき点は多いですが、一回り大きくなった肉体だけでなく精神的にも成長が見られ

ましたので、今後も練習と実戦を積んでいってほしいです。


宮城 もち(4勝3敗9分)

最近はらぶりーぶっちゃーずとしてのタッグでの実績が目立ちますが、シングルプレーヤーとしても存在感と力を見せ、体型的に不安視されたスタミナも、連戦後半で三連勝して身に付けている事を証明しました。
もっちりバディシザースやメタボリックサンドといった、一発で相手をフォール出来る技を自分の物にしているのも

大きいです。


内藤 メアリ(0勝5敗11分)

最初の二試合はまだ良かったのですが、自分の順の途中でスタミナ切れを起こし、最後までそれが回復

しなかった印象です。
年齢的な事は理由になりませんので、単純に練習と実戦が不足している事が原因かと思われます。
また、KO状態になっていたさくらへの攻撃を躊躇って甦らせてしまった様に、攻めるべき所で消極性が出て

初勝利出来るチャンスを逃した試合が幾つか有りました。
一時期「極める」と言っていた逆エビも中途半端になっていましたし、結果として最も (唯一?)期待外れに

なったと言わざるを得ません。


成宮 真希(0勝6敗10分)

結果的にはメアリ同様一勝も上げる事が出来ずにドラミにも初勝利を献上し、星取り上は最下位となって

しまいましたが、存在感は充分に出せたと思います。
特にさくらと一分間チョップを打ち合った試合は、見応えが有りました。
思い出すとチョップ以外に出した技は、逆エビとアルゼンチンバックブリーカーくらいしか思い出せませんが、

どちらも身体の柔らかい選手相手だと短時間でギブアップさせられる技では無いのが、今回の成績に

つながったのかも。
今の方向性を伸ばしつつ、他の基本技を身に付けて行けばまだまだ伸びる余地は大きいと思います。


長野 ドラミ(2勝7敗7分)

デビューが決まってから本当に人が変わった様に積極性が出てきたのですが、今回もどんどん相手に

立ち向かっていく姿勢が見られました。
結果として負け数は最も多かったのですが、初勝利に続いて二勝目も上げる大健闘を見せました。
彼女も体型的にスタミナが心配されたのですが、自分の番でも後半4試合を粘り切り、その後は最終戦の

相手になった事も有って自分の方から良く動いていました。
この試合形式で最も不安視していたドラミが予想以上に頑張った事も、今大会を盛り上げた一因だったと

思います。


◆座談会~追加試合


順序が逆になりましたが、実際には成績が発表される前に座談会が行なわれました。


最終戦が終わり全選手がリングに上がった所で、会場から道場マッチ史上最高の大きく長い拍手が贈られ、

選手を称えました。


さくら「自分自身でも、今日の大会は怖かった。至らない所が一杯有る事が分かった。」


ドラミ「最後の試合で、さくらさんから取れなかったのが悔しい」
*ノホホンとしていた彼女から、こんな言葉が出てくるだけでも大きな成長です。


成宮「自分はアイスの一員として、ずっとリングに立っていたい」


メアリ「情けなかった。この試合形式でリングに立つのが怖かった。この試合はずっと忘れない。」


もち「キャリア6日から10数年まで、至らない所が一杯有るけどダメじゃ無かった」


くるみ「楽しかった。志田さんから取れたのは嬉しかった。」
*この事が大きな切っ掛けになる可能性も感じますので、これを励みに頑張ってほしいです。


ちい「アイスリボンは頭のおかしい団体です」


志田「観客を呼ぶのは、カードじゃ無く気持ちだー!」


さくら「ダウンしていたさくらを攻めあぐねた内藤と、チョップを打ちながら下を向いた成宮はダメ。
成宮のチョップは過去には経験が無いので、もっと磨け。
ドラミは勝ちに行く気持ちが感じられ、気持ちでは一番だった。
もちは、アイスのエース,リーダーになれる。もちが入って、アイスが明るくなった。」


ここで飛香から成績発表が有りましたが、上記の通り志田とつくしが同成績で、それを聞いた志田が決着戦を

提案。
つくしもそれに応じ、追加試合が行なわれました。


第73試合 △志田 光(時間切れ引き分け)つくし△

ここでもいきなりのドロップキックを狙ったつくしですが、志田はそれを読んで交わすと攻勢に出て担ぎ上げた

状態からのココナッツフラッシュ→スリーカウントと決めますが、時間切れドロー。
再延長を訴える志田に、つくしも了解。


第74試合 ○志田 光(28秒 ファルコンアロー→エビ固め)つくし×

直前のダメージが残るつくしが動けず、志田が幾分崩れながらもファルコンアローを決めスリーカウント勝利。


余力を残していた志田と、ほぼ出し切っていたつくしの体力差が勝負を分けた印象ですが、それでも諦めずに

再延長まで闘ったつくしの凄さも再認識しました。


その後も志田につくしが襲い掛かり、一段落して握手を求める志田をつくしが無視。
それに怒った志田がつくしにキックを入れると、再度つくしが襲い掛かって乱闘状態となりますが、何とか他の

選手が二人を分けます。

その興奮も一段落すると、志田がマイクを取って選手が円陣を組み「プロレスでハッピー,アイスリボン!」で

〆ましたが、そこでつくしを志田の隣に並ばせたのはちいのGJでした。