『アイスリボン#287』-2
◆第3試合 シングルマッチ 10分1本勝負
×星 ハム子 (6:44 もっちりバディシザース) ○宮城 もち
デビューした時から似ていると言われ、ハム子欠場中にはそのポジションを奪った感じの宮城ですが、
対峙すると体型も雰囲気も本当にそっくりで、姉妹と言われても信じます。
ハム子への大喚声から始まった試合ですが、パワーでも互角か宮城が押し気味の感じで、テクニックや技の
タイミングには流石にハム子に一日の長を感じました。
タックルの応酬から、宮城が餅つきで先手。
宮城の腹ウォッシュには、ハム子がスティンクフェイスから「おしりダー」で反撃します。
投げ合いを制した宮城が、シャイニングもちザードからうすDONを決め、更に一旦は交わされたもっちりバディ
シザースを二回目には決めてスリーカウントを奪いました。
ハム子に関しては、予想していたよりは動けており大きなブランクは感じさせませんでした。
それでも欠場した4ヶ月の間に宮城が急成長しており、今回の結果も観客からは「当然」と見られている
様でした。
復帰戦という事で大きな拍手で迎えられたハム子ですが、キャリアからすれば今回の後楽園で主役となる
面々より先輩です。
本来なら宮城のチャレンジマッチとなり、相手に集中すべき声援が自分に多かった事を、喜ぶのでは無く
悔しがらないと、この先厳しい状況に追い込まれる事になりかねません。
◆第4試合 タッグマッチ 20分1本勝負
×志田 光&藤本 つかさ (17:23 スカイツリー)vs Ray&○つくし
後楽園のメイン,セミのW前哨戦となりますが、タッグの前チャンピオンを組ますのはどうだったのかな?
つっか&Ray vs つくし&志田の方が、対立関係が鮮明に出た気もします。
試合前の握手を交わさなかったつっかとつくしが先発。
一合後、交代しようとしたつくしをつっかが後ろから襲い、そこから暫くはつくしがビーナスに捕まります。
漸く交代したRayが態勢を立て直すと、一休みしたつくしも加わって場外戦となりますが、つくしの気の強さも
良く見えました。
ビーナス組も連携は少な目で個々の闘いが多くなり、良く動くつくしと一発の攻撃力の有るRayを
攻め切れません。
終盤は志田とつくしの展開となり、荒鷲ドライバーは決めた志田ですが、ブレーンバスターは雪崩式も含め
決める事が出来ず、Rayのスピンキックのフォローを受けたつくしが、前の試合では不完全だったスカイツリー
(ヨシタニックの態勢からのハルカゼ?)を綺麗に決めてスリーカウント。
前哨戦の割には、リング内ではつっかvs つくし,志田vs Rayの局面は少なかった印象です。
Rayがフォロー役に回ってつくしを動かし、つくしが素直な性格のままにこの試合の勝利の為に総てを披露した
感じで、つっかが試合後に言っていた様に「総てを見せた」かもしれません。
逆につっかは29日に続き殆ど大技を出しておらず、これがどう本番に影響するのか。
手の内が分かった、と言ってもつくしのタイガーSHやスカイツリーは綺麗に決まれば充分にスリーカウントを
奪えますので、怖さが減った訳では有りません。