『アイスリボン#270』-2 | メドさんのマニアックな日々

『アイスリボン#270』-2

◆第2試合 トライアングルリボン 15分1本勝負
○みなみ 飛香 (ブロックバスターホールド) ×りほ ×つくし


飛香とりほは同期,りほとつくしは同学年,飛香とつくしは昨年末から何度もタッグを組んでおりと、それぞれの

関係も有り様子見から試合が始まりましたが、りほとつくしの中一コンビが年上で大型の飛香を狙って試合が

始まりました。
二人で飛香を場外に落とすと、りほとつくしの対戦となり、入るタイミングを逸した飛香が暫く場外で気配も

消していました。
つくしが人工衛星式コルバタ等で攻め込みますが、飛香がりほに加勢し形勢逆転。
その後は3人が混戦となる中、つくしが最も積極的に動きタイガースープレックスやハルカゼを狙いますが、

カットも有って決める事が出来ません。
最後は飛香が軽量の二人をまとめてブロックバスターで投げ切り、ダブルのスリーカウントを奪いました。


スリーウェイ戦だと最も動いて二人を敵に回してしまうとどうしても不利になるのですが、この試合では

生真面目なつくしがそういう立場になりました。
最後はしたたかなりほに上手く立ち回られない様に、二人まとめて決めにいった飛香が制しましたが、狙い通り

だったかと思います。


◆第3試合 シングルマッチ 10分1本勝負
○小笠原 和彦 (つま先落とし→体固め) ×都宮 ちい


会場に小笠原の入場曲が流れ、姿が現れると観客からの大きな拍手が起こりました。

後から入ったちいに、何と小笠原が先制攻撃。
ちいがガウンを投げ付けて流れを切ると、真っ向からのエルボー攻撃。
小笠原も蹴りや膝を返しますが、ちいは何度もダウンしながらもエルボーを中心に、ボディブロー,

ドロップキック,ブレーンバスターで反撃します。
それでも小笠原の攻撃は強烈で、ローキックや膝、更には手刀でちいをダウンさせると、止めはうつぶせに

なったちいの首筋につま先落とし。
殆どKO状態のちいからスリーカウントを奪いました。


どういう試合になるかと思っていたのですが、小笠原が全く遊びの無いシビアな攻撃で、こちらも小細工せず

真っ向勝負を挑んだちいの気持ちに応えました。
あの攻撃を食ったら男子のトップ選手でも危ないと思うのですが、何度も立ち上がっては反撃するちいの姿は

感動的でした。
最近は心理戦や小細工が前面に出ているちいですが、根幹にこういった部分を持っている事をファンの前に

見せてくれた素晴らしい一戦でした。


◆第4試合 シングルマッチ 10分1本勝負
○さくら えみ (バックドロップ→体固め) ×Ray (フリー)


Rayとしてはアイス参戦時から熱望していた一戦で、10分という短期決戦という事も有って、両者とも

試合開始からエンジン全開の闘いとなり、まずはRayがドロップキックで先制しますが、さくらも直ぐに

エルボーで逆襲。
序盤はRayが水平チョップ連打やスペースローリングエルボーで攻め込みます。
対するさくらも、滅多に見せない厳しいストンピングやバックブリーカーで反撃。
更にロメロスペシャル等で攻め込みますが、Rayも道場マッチでは初めて感情剥き出しでチョップや

雪崩式スタナーで反撃。
しかしムーンサルトを交わされると、再度形勢逆転。
さくらがラ・マヒストラルからタイガードライバー,再度のラ・マヒストルも返されると、高角度のバックドロップを

決めスリーカウントを奪いました。


道場でのRayの試合では始めて合格点を出せる試合だったと思いますし、彼女の底力を見る事も出来ました。
ただ、それを引き出したのは明らかにさくらの力で、観客からも選手からも支持が無い一番弟子を何とか

しようという思いが、強く伝わっていた一戦でも有りました。
更に言えば、試合内容的にもキャリア8年の中堅選手の物ではなく、若手選手のチャレンジマッチとも

感じられました。

ともあれRayはこの試合では株を上げ、観客の支持を得るかに見えたのですが…