『アイスリボン#268』-2
◆第3試合 シングルマッチ 10分1本勝負
志田 光vs つくし
上述の通り、飯田 美花の欠場によりカード変更となりました。
序盤は共にグラウンドテクニックを得意としている為、グラウンドの攻防が続きましたが、アマレスの練習を
積んでいるつくしに対し志田も互角に対応。
こうなると、体格,パワーでは圧倒されるつくしは厳しくなります。
更につくしが宣言付きボディシザースに入ろうとすると、志田が切り返して決めさせず、その大人げ無い行動に
会場からブーイングが起きます。
その後もつくしはスピードで撹乱しようと積極的に動きますが、クロスボディは受け止められ、人工衛星式
コルバタもそのまま振り回されて決められずと全くペースを掴む事が出来ません。
最後は志田が豪快にブレーンバスターを決めて勝利。
最近、宮城,くるみに続けてシングル初勝利を献上したつくしですが、身体が小さい分細かいテクニックが
頼りなだけに、今回の様にそれが通用しなかったり、それを使えない展開になると苦しくなります。
デビューして間も無く一年で、パターンも憶えられ壁にぶつかっているのかな。
中学一年生ですが、この一年で身体があまり大きくなっていないのも厳しい所ですが、こういう試合で壁を感じる
事で、新たな成長につながるかと思います。
◆第4試合 タッグマッチ 20分1本勝負
藤本 つかさ&みなみ 飛香vs さくら えみ&Ray
つっか組の奇襲で試合開始。
二人の狙いはRayで、共通の外敵という事か前回組んだ時には殆ど見られなかったコンビネーションも
活かしながら攻め込みます。
Rayの反撃を単発に終わらせると、つっかのキックや飛香の足四の字を見せますが、ちょっと気持ちが
入り過ぎたのか一点集中とはならなかったのが結果的には響いた感じでした。
さくら組は、交代したさくらが安定した闘いでつっか組に反撃し、ペースを戻します。
最後はRayがつっかにジャーマン気味のバックドロップからスクリューボム、更にムーンサルト,ツイストプレスと
畳み込んでスリーカウントを奪いました。
勝利したRayに対する観客の反応の薄さが、総てを物語っている試合でした。
まだ不慣れなリング,マスクにより表情が伝わってこない事等を差し引いても、Rayから伝わってくる物が無く
「勝利」という結果以外には何も残さなかった印象です。
さくらが上手く引っ張ったので試合が破綻しませんでしたが、Rayのパートナーが別な選手だったら、と思うと
ゾッとします。

